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【番外編】これがβ世界線なんです!前編

どうも!オムレツです!


新年あけましておめでとうございます!

今回の話は番外編になっています。


では、どうぞ!

side鏡


今日の日付は12月25日。クリスマスの当日だ。町は煌びやかな装飾がされており、いつも見慣れた町とはかけ離れている。まるで別世界のようだ。


町の人も今日ばかりは男女組のカップルが多く、どこか浮かれたような様子だ。そんな町並みを恨めしそうに見つめる男だけの団体や女子組が町にはびこる中、私は大きなクリスマスツリーの下で人を待っていた。


「はぁーはぁー。うぅ、寒いわね。まだ来ないわよね」


現在時刻は11時半を少し回ったところだ。待ち合わせの時間にはまだ30分ほど時間がある。

つまり、私はこの寒い中後30分程待たないといけないわけだ。早く家を出すぎた事を少し後悔しつつ、少しでも暖をとるためにすっかり冷えてしまった手を吐息で暖めていた。このままでは風邪でも引いてしまいそうなので、何処かお店にでも入ろうかと考えていると聞き慣れた愛おしい声が聞こえ、心臓の鼓動が少しばかり早鐘を打った。


「だーれだ!」


「見るまでもないわよ。恵美でしょ、早いわね」


もはや答えるまでもないので、私は答えながら振り返った。そして、恵美の姿を目に捕らえた瞬間視線が吸い込まれるような感覚に陥り目が反らせなくなった。いや、反らしたくないのだ。


今日の恵美は、ベージュのロングコートの中には、赤のタートルネックのセーターを着ており、いつもは隠れ気味の胸がかなり強調されている。さらに、スカートはいつもより短めで、その下には黒のタイツを履いており、大人の女の色気を醸し出していた。


いつもの大人というよりは少し子供っぽくて可愛いといった印象の恵美だが、今日の恵美はとても妖艶で綺麗だった。あまりのギャップに自分を忘れて恵美を貪りたい衝動にかられるが、なんとか押さえ込む事に成功した。いくら何でも会っていきなりキスなんて余裕がないにもほどがある。


「ピンポーン!当たり〜!早いって鏡ちゃんの方が早いじゃん!ごめんね。寒かったでしょ?」


先ほどまでは寒すぎて何処か店に入ろうかと考えてたが、今ではすっかり忘れていた。というか、むしろ少し暑いくらいだ。


「まぁ確かにそうね。でも、今はそこまで寒くないわ」


「んにゃ?そうなの?でも、いつまでもここにいたら風邪引きそうだし行こ?」


そう言うと恵美は笑顔で手を差し出してきた。


「ん。そうね、行きましょう」


差し出された手に素直に応え、手をつなぎ、そして指を絡めた。そして、さぁ歩きだそうとした時、恵美はぐっと顔を近づけて耳の近くに寄せてきた。その瞬間ふわっとフローラルな香りがしてどきりとしたが、、


「あのままキスしてくれても良かったんだよ?」


それ以上の爆弾発言にまだデートは始まったばかりなのに心臓はてんてこ舞いだった。


「っっ!?」


「やっぱりキスしたかったんだぁ〜」


「あんた鎌かけたの!?」


「だってあの時の鏡ちゃんすごく物欲しそうな顔で私の唇見てたから、したいのかな〜って」


「うっ!そんなに顔に出てた?」


自分ではポーカーフェイスに徹していたつもりだったが、現実はそうでもなかったらしい。


「ふふ、今にも食べられちゃいそうな感じだったもん。流石にこれからデートだから激しいのはダメだけど、これくらいなら」


恵美は悪戯っぽく微笑み啄むようにチュッと唇にキスをしてきた。


「っ!?ずるいわよ!私ばかり動揺してバカみたいじゃない」


いつも通りと言えばいつも通りだが、今日くらいは主導権を握りたかったのだ。だか、今日会ってから翻弄されっぱなしので少し悔しく思っていると、恵美はまた顔を近づけてそっと囁いた。


「そんなに拗ねないで。夜になったら私のこと好きにして良いから、ね?」


「っ!?もう!早く行くわよ!」


「ふふ!は〜い!」


あまりの爆弾発言にあられもないな妄想が脳内をよぎり、自分でも分かるくらい顔が熱かった。まだ始まってもないのにドキドキしすぎておかしくなりそうだ。そんなことを思いながら私達のクリスマスデートが始まった。


私達は昼ご飯を軽くすませて町を練り歩いていた。一応昨日恵美が喜ぶそうな場所はいろいろ考えてきたので気持ち的にも余裕がある。


「最初は映画で良いかしら?」


「うん!いいよ〜!」


ちなみに選んだのは魔法少女の映画だ。最近恵美はこの映画が公開されるのをずっと楽しみにしていたのだ。


「わぁ!これ楽しみにしてたんだよね!でも、いいの?鏡ちゃんこういうのあまり見ないでしょ?」


「まぁ確かにあまり見ないけど、、恋人の好きなものは共有したいでしょ?」


でも、恵美と付き合ってからいろいろなアニメを見るようになったので、実は少し楽しみだったりする。少しずつ恵美色に染まってきたかなぁとか思っていたり、、、なんて流石に変態っぽいわね。


「うぅ鏡ちゃんのそういうとこ大好き!これからも一緒にいっぱい好きを共有していこうね!」


「え、えぇ!そうね。ほらっ映画始まるから早く入りましょう」


相変わらずこの子は恥ずかしい台詞を臆面もなく言うわね。嬉しいけど、毎回こっちは心臓ばくばくなのにこの子は分かってるのかしら?まぁ分かってるわよね。ちょっと悪戯っぽいところあるし。まぁそこも可愛いのだけど。


「これが噂に聞くカップルシートなんだね!なんだか思ったより大きいね!」


「確かに結構座りやすそうね」


このリア充御用達のイスにまさか自分が自分が座るなんて、去年は露ほども思っていなかった。それにカップルシートなんてバカップル達しか使わないだろうとか思ってたのに、まさか恵美と使うことになるなんて、恋は盲目とはよく言ったものだと思う。


その後、パンフレットを読んだりして待っていると、辺りは徐々に暗くなり、映画が始まるようだった。


上映中はお互い静かに映画見ていたのだが、映画が進むに連れて疑問を覚え始めた。私の知ってる魔法少女ってこんなにどろどろしていただろうか?確かタイトルはマニャカマギカだ。内容は結構ヘビーなものだったが、人気アニメだけあって内容はかなり引き込まれる内容だった。思いの他、映画に没頭していたのかあっという間に1時間半は終わってしまった。


「ふぅ、終わったね〜。ん〜面白かったね!」


恵美はぐ〜っと背伸びをしながら、映画の感想を言う恵美の表情は笑顔で、面白かったのがよく分かりこちらも思わず嬉しくなってしまう。


「えぇ、初めてみたけど面白いわね、、ただ」


「ただ?」


「いや、何でもないわ」


「ん?そう?」


映画を見て思ったことはヤンデレの取り扱いには注意しましょうってことだろうか。他人事ではないのが少し笑えない。まぁ悲しませるつもりはないのだけど。

読んで頂きありがとうございます!


今回は少し長いので前編と後編に分けさせてもらいました。明日に後編は投稿しますので、そちらもお願いします。


では、また次話でお会いしましょう!

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