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だが男だ!

こんにちは!オムレツです!


気が付いたら、もうすぐ2018年も終わりですね!


では、どうぞ!

ーーー日野家ーーー


side恵美


かたかたとミシンの音が響く恵美の部屋。辺りに待ち針や型紙、チャコペンなど服作りに必要なものが散乱している。時刻ももうすぐ12時に迫っている。いつもならすでに寝る準備をしてベットに入っているところだが、今日は血走った目でミシンを走らせていた。


「、、、、、、、、、、、、で、出来たぁぁぁ!!」


どうも深夜に発狂しちゃう系お姉ちゃんこと恵美です。


まぁそれはともかく、ついに完成しました!

なにがって?ふふふ、某女子校に入学しちゃう系主人公こと瑞穂ちゃんの衣装です!ここ最近頑張った甲斐がありました。自分でも会心の出来だと思います!白のロングスリーブで胸元には大きな青いリボンが飾られていて淑女らしく、且つすごく可愛い衣装だと思うんですよ!実は、これは自分用のコスプレ衣装を作っているわけではないんですよ。じゃあ誰用かって?それは明日になってのお楽しみです!という訳で私は寝ます!


ーー翌日ーー


昨日あの後爆睡した私は昨日作った衣装を持ち部屋の前に立ち、わくわくした気持ちを静めつつノックします。


「入っていい〜?」


「めぐ姉?いいよ、どうぞ」


「ありがと〜!」


「どうしたの?そんな服持って」


ここまで来たら誰用に作ったか分かるでしょうか?まぁ大半の人が分かった上で疑問符を浮かべているでしょう。彼は男の子だろうって。いくら私でもそんなことは分かっています。


でもですよ?ゆうちゃんって可愛いじゃないですか?じゃあ女装させたくないですか?

おかしいって?おかしいからいいですよ!!


「ねぇねぇゆうちゃん。あの時の約束覚えてる?」


「あの時って夢原さんが来たとき奴?」


「うんうん!」


「もちろん覚えてるけど」


そうあれは紗織ちゃんが来た時のことでした。


〜回想中〜


私は2人でOHANASIをするためにゆうちゃんを連れてリビングに行きました。


「私だって別にそんなに融通の利かない人じゃないから怒るつもりなんてないよ」


「えっ!?」


「な〜に〜か〜な〜?私なにか変なこと言ったかな?」


「いや、言ってないです!」


「むぅなにか言いたげな顔だけど、まぁ良いとしましょう。さっき言った通り怒りはしないけど、やっぱりどこかちょっと不満なの」


「それは、、ごめん」


「いいよ、いいけどさ。なにか埋め合わせして欲しいなぁって」


「うん!ちゃんと今度埋め合わせするから何でも言ってよ」


「え?今何でもするって言った!?」


「え?何でもするとは言ってな、、「やった〜!」


「そっかそっか!ふふ!なにしてもらおっかな〜!」


「だからするとは、、」


「安心して変な事は言わないから!さて楽しみは取っとくとして、夢原さんをあんまり待たせても悪いから戻ろっか!」


「う、うん。ホントに変なお願いは止めてね」


「大丈夫!大丈夫!」


〜回想終了〜


という訳なのです!


「という訳でこれ着て!」


「うん。どういう訳かは分からないけど、普通に嫌だよ」


ゆうちゃんはやれやれと言った感じで首を振りながら衣装を押し返してきました。うーなんでもしてくれるって言ったのに!(気のせい)


「なんで!?」


「えー?逆に聞きたいんだけどなんで着ると思ったの?」


「だってこの前なんでもするって言ってくれたし、、」


「するとは言ってないんだけど、それはこの際置いておくとして。その後変なお願いはしないって言ってたよね?これは充分変じゃないかな?」


「変なんかじゃないよ!これは可愛い弟が可愛い服を着る。これは正しいこと。決して変なことはないよ!だから是非!このお姉様コスを!」


「うわ!コスって言っちゃったよ。というか何でよりによって女性物のコスプレ衣装を男に着せたいの?」


「この衣装は男の子に着せるから意味があるんだよ!」


まだまだ男の娘の真髄が分かってないですね!女装が似合う男の子に女性服を着せることによって恥じらいが生まれるんです!これが重要なのです!


「とにかく嫌だよ。ほかのお願いにしてよ」


ゆうちゃんはどうしても嫌なのかぷいっとよそを向きながら言いました。


「うぅ、、せっかくここ最近ずっと遅くまで頑張ったのに、、」


「、、、、めぐ姉が着ればいいんじゃない?」


「私用は他にあるもん。これはゆうちゃん用に作ったからサイズも大きいし」


なんで自分用もあるかって?それは自分用もつくってお姉様〜てやりたかったからです!


「セットで着るつもりだったんだ?」


「、、うん」


「、、、、」


「、、、、、、、」


「、、、、、、もう!分かったよ着ればいいんでしょ!?」


「っっ!ありがと〜!大好き」


「もう、これが最初で最後だからね」


「うん!でもでもゆうちゃんがこれで癖になったら最後じゃなくなるかもだよ?」


「ならないからね!?きっちりこれで終わりだから!」


「ふふふ!分かった分かった!じゃああとこれね」


私は衣装の他に持ってきていた物をゆうちゃんに渡しました。


「なにこれ?カツラ?」


「違うよ!ウィッグだよ!」


「あんまり違いは分からないけど、これも着けないといけないの?」


まぁ確かに男の子的にはあんまりしっくりこないかもですけど、女の子のおしゃれ用カツラみたいなものですね。


「もっちろんだよ!歴代お姉様は皆綺麗な長髪と決まってるんだよ!」


「あ、うん。そうなんだ。もう何言っても無駄そうだから素直に着けることにするよ」


こうして、ゆうちゃんが着替えるために私は一度部屋を出て、自分の部屋に向かいました。どうせなら一緒に衣装合わせしたいですしね。


「これでよし!変に皺とかもないし、うん!我ながら良い出来だね!」


私は一通り変なところがないかを確認して、再びゆうちゃんの部屋に戻ってきました。うぅ、ワクドキしますね。


「こんこーん。入っても大丈夫?」


「う、うん。一応着れたけど」


そっとドアを開くといつもの少し茶色がかった髪が腰まで伸びており、ロング丈の衣装と合わさって私の予想よりも遥かに完成度の高いお姉様が完成していました。


「はぐぅ!?ゆうちゃんが、、いやお姉様が綺麗すぎるぅ!」


こ、これは、こんな綺麗な子が居たら同姓でもきっと惚れちゃいます!


「お姉様!?どうしたのめぐ姉!?」


「ごめんなさい。お姉様の完成度が高くて、興奮しちゃいました!でも、もう大丈夫ですわ!」


「うん、ぜんぜん大丈夫じゃないね!後なんか口調も変だよ!?」


はっ!いつの間にか丁寧な口調になってしましました!恐るべしゆうちゃんのお姉様オーラ。


「ごめんごめん!ちょっと興奮しすぎてつい」


「もう。で、もう着たし着替えても良いかな?結構恥ずかしいんだけど」


とんでもないことを言うので私は腰に抱きつき阻止する。せっかく着てくれたのにこれだけで終わらせるなんてもったいなさすぎます!


「絶対ダメ!まだ全然満足してないもん」


「はぁ、わかったよ。何をすればいいの?」


「せっかく2人でコスプレしてるんだし口調もそれっぽくしようよ!」


「口調と言われてもこれが何のコスプレなのか分からないんだけど」


「うーん、そうだね。口調を優しく丁寧、かつお嬢様っぽい感じかな?」


「ごきげんようとか?」


「そうそう!そんな感じ!」


でも実際にお嬢様ってごきげんようとか言うんですかね?ちなみに私はカーテシーが好きです!好きってのも変な話ですけど、あれすごくお嬢様っぽくて、お上品で可愛いですよね!


「もうっ私も衣装を着ているのですから、褒めて欲しいですわ」


「えっ!?もう始まってるの!?いきなりだね!ご、ごめんなさいね。あまりに慣れないことを経験しているものだから、そこまで気が回らなかったわ。良く似合ってるわよ?」


私がフライング気味に演技を開始して、ゆうちゃんもしっかりあわせてくれたんですけど、すごく様になってるといいますか、これはまずいかも知れないですね。ゆうちゃんってもしかしたら役にのめり込むタイプかも知れないです。雰囲気とか声色とかもすごく自然で、いつもはしてくれないような頬に手を当てながら微笑みながら褒めてくれるんです。


何が言いたいかというとですね?

ゆうちゃんが素敵なお姉様すぎて妹属性になっちゃいそうですぅ!!


「はぁぅ。お姉様もっと撫でてください〜」


「ふふっもう仕方ない子ね、恵美は」


「お姉様の前では仕方ない子になっちゃうんですぅ」


いま恵美って呼びました!?ゆうちゃんに名前で呼ばれるのってなにげに初めてじゃないですか!?私の初めてはお姉様に奪われてしまいました!


ガタンっ


「えっ!?」


自分で言うのもなんですけど、正直びっくりするぐらい役とお姉様にのめり込んでいたんです。だからですね、全然気づかなかったんですよ。


そもそも、なぜ今日このコスプレをしたのかというと、今日は皆出掛けており、私とゆうちゃんしかいなかったからなんです。これならゆうちゃんも見られることもないからやってくれるかなって思ったんですけど、、、


「お姉ちゃんがお兄ちゃんの部屋に女の人を連れ込んでる!?」


いつの間にか凛ちゃんが帰ってきていたようです。

もしかして、詰んでます?私はともかくゆうちゃんはどうしよう!?


「ち、ちがうの!これは、その、、」


うぅ頑張れ私の脳みそ!頑張ってこの場を打破する方法を考えるのです!、、、、、やっぱ無理ぃ!


「はっ!僕は何を、、凛!?これは僕の趣味とかじゃなくて!」


「えっ!?この声もしかしてお兄ちゃん!?」


「はっ!しまった自分でバラしてしまった!?」


なんでこのタイミングでお姉様モード解けるの!?びっくりしすぎて凛ちゃんてば後ずさり気味になっちゃってます!


「女装してお姉様プレイとかレベルが高すぎるの!」


「ち、ちがうんだよ!これはそのめぐ姉のお願いで」


「いいの!趣味は人それぞれなの。別に私はお兄ちゃんがどんな趣味でも引いたりしないの!だから、、その、お邪魔しましたなのー!」


凛ちゃんは目を反らしながらそう言うと、脱兎のごとく走り去ってしまいました。


「違うんだ!待って!いや本当にこうなった訳を言わせて!」


「別に兄の性癖の解説なんてノーセンキューなの!」


「だから、違うんだって!」


「なんか浮気がばれたダメ亭主みたいなだよ?」


「めぐ姉は黙ってて!もう、二度としないからね!」


「でも、まんざらでもなかったでしょ?」


「っ!そんなことないよっ!!」


もしかして、私はゆうちゃんの開いては行けない扉を開いてしまいました?

読んで頂きありがとうございます!


では、また次話でお会いしましょう!

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