浴衣かな?浴衣じゃないよ、浴衣だよ
こんにちはオムレツです!
これで連続投稿も最後になります。
では、どうぞ!
ーーー日野家ーーー
side恵美
「ねぇねぇ。お祭りにいこうよ!」
時期は7月下旬。私達の高校はすでに期末試験も終わり、ようやく待ちに待った夏休みが始まりました。
夏休みは休みが長い分、課題が冬や春に比べて大分多いという学生にとっては頭の痛いおまけ付きなのは自由税と言ったところだろう。
だがそれでも学生にとって夏休みと夢が詰まった物であることは間違いない。
それは何故か?それは海、プール、バーベキューやお祭りなどのイベントが目白押しだからだ。それらがありふれた日常に彩りを与え、非日常を演出する事だろう。
確かに夏休みには色々な夢があることは認めましょう。ですが、これらのイベントをこなすのには私達には圧倒的に向いていない理由があるのです。
なにかわかりますか?それはですね、、、友達が沢山いる人用、もしくは彼氏彼女がいる人用のイベントなんです!
さすがに卑屈すぎないかって?そんなことないです!だって仮に友達2人でバーベキューやる人居ますか?いないったらいないんです!
それで、そんなアウトドアなリア充さん達は夏休みが終われば嬉しそうに「夏休みどこいった〜?私海10回も行っちゃった〜!」とかいうんですよ?それで「どこも行ってない」的なこというと哀れみの目を向けてくるんですよ?たまったもんじゃないです。ちなみにソースは私です。
という訳で私も夏を満喫するためにも夏祭りに行こうと思います。夏祭りならひき、、げふん、、よく家に居る私でも楽しめると思うんです。
「珍しいね?めぐ姉がそんなこと言うなんて。夏はいつも家でゲームばっかなのに」
「うんうん。どうしたのお姉ちゃん?」
「もう、ひどいなぁ。私だってたまには夏らしいことの1つや2つくらいするよ」
まぁ、これがその一つ目ですけどね、、
「ははは!そうだね。僕は予定はないから大丈夫だよ」
「私も〜!」
という訳で祭りに行くことに決定したので、次はどんな浴衣を着ていくかですね。
私達も一応浴衣は持ってますけど、着たのが結構前なので着れますかね?いや、太ったとかではないですよ?成長的な話ね、そこを勘違いしないように!
「浴衣どうしよっか?ゆうちゃんもさすがに3年前くらいに買ったやつは入らないよね?」
「そうだね。結構身長も伸びたしね」
「私は、、殆ど伸びてないし、膨らんでもないから、普通に着れると思うの」
凛ちゃんが沈んだ様子で答える。
「だ、大丈夫だよ。まだまだ成長期も終わってないんだから。仮に変わらなくても、ほらっ!希少価値だって言うでしょ」
「ちなみにお姉ちゃんは中学一年の時、バストはどれくらいだったの?」
へっ?どれくらいでしたかね?
正直あまり自分の胸の大きさに関心がない所為であまり覚えてないんですよね。う〜んBくらいだったでしょうか?
「う〜ん多分Bくらいだったかな」
それを聞くと凛ちゃんは自分の胸に手を置き、ぽんぽんと触りうなだれた。
「絶望したの。所詮世の中不平等なの、、」
「もう、男もいるんだから反応しづらい会話やめてよ。凛もまだ中学生なんだから大丈夫だよ。僕も中3の時に結構伸びたし」
「なるほど!まだ希望は残されてるの!」
何とか元気を取り戻してくれたみたいです。
個人的に凛ちゃんには小さいままで居てほしいなぁなんて思うんですけどね。まぁ多分怒られるので言わないですけど。
「じゃあどうしようか?凛一人だけ浴衣ってのもあれだし、皆普通の服で行く?」
「う〜ん、それが無難かな。このあたりにレンタルできるとこもないし」
う〜ん残念。凛ちゃんとゆうちゃんの浴衣姿が見れると思ったんですけどね。
「話は聞かせてもらったわ!」
そこで急にお母さんが息を少し切らしながら現れました。
「わぁ!びっくりしたの!あとおかえりなの!」
「えぇ、ただいま!ところで話は聞かせてもらったわ!あなた達浴衣がないんでしょ?」
「うん。そうだけど」
「それならお金だしてあげるわ!3人分しっかりね」
お母さんは諭吉さんを何枚か出しながら言いました。
「ありがとう!これなら皆浴衣で行け「ただし!」」
ここで終わらないのが家のお母さんなんですよね。正直これで終わらないだろうなとは思ってはいましたけど。前もこの流れでメイド服着させられましたし。
いや?メイドさん好きですよ?可愛いですし。
でも自分で着るのは話が違うと、私は言いたいです、はい。
「、、、(ごくり)」
「そんなに警戒しなくて良いわよ!ただ何枚か写真撮らせてほしいのよ」
「それって浴衣を着た姿をってこと?」
「そうよ!最近作ってるゲームの資料用にね」
確か最近お母さんが作っているのは、恋愛シミュレーションゲーム。すなわちギャルゲーと呼ばれているものです。
「まぁそれくらいならいいかな?2人は良い?」
「大丈夫なの!」
「僕も良いよ」
「じゃあ、早速買いに行きましょうか!」
という訳で車に乗りこみ、お母さんの知り合いが経営しているお店までやってきました。
「どうも〜今日は急にごめんね」
お店に着くと、スーツを着た女性が出てきました。
「いいのよ!お店の方はスタッフに任せてるし。それにしても、この3人が貴方の子供なの?流石に整った子達ね」
「こんにちは!私日野 恵美です。今日はよろしくお願いします!」
「凛です!よろしくなの!」
「日野 優斗です。今日はお願いします」
「あらあら、これはご丁寧にありがとね。私は堺 里佳よ。聞いているかも知れないけど、優香とは中学時代からの腐れ縁ね」
こうして一通り自己紹介が済み、浴衣選びが始まりました。
その後試着して、お母さんが写真を取って、また着替えてを何回か繰り返し、ようやく3人とも買う浴衣が見つかりました。
ちなみに浴衣の男性用と女性用は場所が違うので別々に見て貰いました。今は髪を整えて貰っている途中です。
「じゃーん!出来たの!どうどうお姉ちゃん?」
凛ちゃんは白と黒を基調とした浴衣を選びました。帯は黒色になっており、浴衣は白色で所々に金魚が泳いでいる模様があります。凛ちゃんの綺麗な髪と浴衣の白黒がマッチしていてとってもキュートです。
「とっても可愛いよ!もう写真をとって永久保存版にしたいくらいだよ!」
「えへへ〜ありがとうなの!というか言う前にすでに撮ってるの」
嬉しそうにしている凛ちゃんを携帯で写真を撮りながらでれでれしていると、どうやら私の方も終わったようです。
「さすがお姉ちゃん!綺麗なの!」
私は凛ちゃんとお揃いの色違いの紺色の浴衣を選びました。ちなみに髪はいつもの違い、後ろでお団子のように結ばれています。
「ありがと!今日はお揃いだね!」
こうして着替えが終わったのでゆうちゃんの所に向かっているんですけど、向こうは20分ほど前に終わっていたそうです。
「おまたせ!待たせちゃってごめんね」
「おまたせなの!」
「ううん、そんなに待ってないから大丈、、、っ」
ゆうちゃんはこちらを見て、目があったんですけど、何故か固まってしまいました。
「うん?どうしたの?何処か変かな?」
全部やって貰ったので、可笑しい所はないと思うんですけど、変なところでもあるんでしょうか?
私は気になり、きょろきょろと確認しましたが、大丈夫そうです。
「いやっ!全然変じゃないよ!すごく似合ってる」
「えへへ!ありがと!ゆうちゃんもすごく似合ってて、かっこいいよ」
ゆうちゃんはラインの入った黒の浴衣を着ていました。聞いた話によると女性に比べて男性の浴衣は種類が少なく、柄もシンプルなものが多いらしいです。
「なんだか私はアウトオブ眼中な気がするの」
「まぁ、、諦めなさい。それに良く似合ってるわよ、その浴衣」
「なんだか、褒められてるのに複雑な気分なの」
その後も2人の空間は続き、それが解かれた頃には凛が大分拗ねて居たのは言うまでもないだろう。
こうして浴衣選びは無事?に終了し、ようやく祭りに向かうことになった。
読んで頂きありがとうございます!
実は私、浴衣着たことありません!まぁそもそも祭自体に殆ど行かないからかもですけど。
皆さんは結構着たことあったりするんでしょうか?
まぁそれはともかく、次話もよろしくお願いします!




