下賜的な菓子なんです?
こんにちは!オムレツです!
活動報告でお伝えしたように3日連続投稿の1話目です。連続で投稿するのって大変ですね!
というのはさておき。今回はお菓子作りの話になってます!では、どうぞ!
ーーー日野家ーーー
side恵美
「めっぐめっぐにし〜てやんよ〜♪〜〜♪っとこれで準備する物は大体大丈夫かな?ハンドミキサーよし!ボウルよし!ゴムべらよし!粉ふるいよし!その他諸々をよ〜し!これで後は来るのを待つだけだね!」
とある日曜日。
私は1人でとある人を待っています。ちなみにゆうちゃんは部活に行っていて、凛ちゃんはお母さんと服を買いに行っています。お父さんはその付き添いです。
本当は私も行く予定だったんですけど、とあるお願いを受けて急遽家に留まることにしたんです。
1人でお茶を飲みながら待っていると、インターホンが鳴り、ついに待ち人が来たようです。私は駆け足で玄関まで行き、ドアを開けるとそこには神楽ちゃんと玲ちゃんがいました。
そうです!待ち人とはこの2人なのです!
まぁ本来なら凛ちゃんも一緒に遊ぶのですけど、今日は事情があるので特別に3人でということになりました。
「久しいな!我が眷属恵美よ!今日はよろしく頼むぞ!」
「恵美さん!今日はよろしくお願いします!」
玲ちゃんは相変わらずの厨二っぷりですね!まぁそこも玲ちゃんの可愛さの1つなんですけどね!ロリッ子厨二属性なんて萌えの塊じゃないですか!
私ならご飯一杯は行けますよ!
えっ!?変態っぽい?安心してください!人類皆変態ですよ!
それはともかく神楽ちゃんもやっぱり大和撫子可愛いですね!中学生にしてこのお淑やかさは正直将来とんでもない和風美人になること間違いなしです!
「こちらこそよろしくね〜!さっ!入って入って!」
こうして2人をキッチンに招き入れ、素材を出しながら少し気になることがあるので聞いてみることにする。
「ねぇねぇ。今日凛ちゃんに内緒って事は凛ちゃんにあげるって事でいいのかな?」
「う、うむ。まぁたまには我が眷属に下賜をするのも悪くないと思ってな」
「ふふっ♪実は玲ちゃんすでに1回1人でお菓子作ってるんですよ?それがうまく行かなくて、恵美さんに教えてもらおうって話になったんです。この前もらったお菓子がとっても美味しかったので。でも日曜日にご迷惑でしたか?」
「こら神楽!勝手にばらすでない!」
「ううん!そんなことないよ!そう言うことならお姉さんにど〜んと任せて!凛ちゃんも大喜びするお菓子を作っちゃおう!」
玲ちゃんは腕を組みながら恥ずかしそうに叱り、神楽ちゃんはそれを微笑ましそうに受け流す。
この光景を見てるだけで2人の関係が良好でいい子なのが分かりますね〜。正直すっごく和みます。
「ちなみにだけど玲ちゃんはなにを作ろうとしたの?」
「シュークリームだ」
「シュークリームとはいきなり結構難しいところ行ったんだね。あれって結構膨らますのが難しいんだよね。けどシュークリームか、、作れないこともないけど、玲ちゃん家と私の家ではオーブンが違うからあまり参考にはならないんだよね」
「オーブンが違うと変わるんですか?」
「うん、結構変わるかな。オーブンが違うだけでも焼き具合が違うから数をこなして体感で覚える感じかな〜」
あれって簡単そうに見えてすっごく難しいですよ?最初は全く膨らまなくてクッキーシューみたいになったり、うまく焼き上がらなかったりするので初めてのお菓子づくりにはあまり向いてませんね。
「ふむ、、なるほどな。ではどんなお菓子なら我でも作れそうなのだ?」
「うーん、、クッキーとかケーキとかはどう?あとはプリンとかドーナツとかかな?」
「ケーキって簡単に作れるのですか?」
「うん!結構簡単に作れるよ!なんならオーブンを使わずに作れるからね」
「へー!そうなんですね!玲ちゃんどうする?」
「ふむ、そうだな。クッキーにしよう。さすがにケーキワンホール渡すわけにも行かぬからな」
「オッケー!任せて!クッキーなら私も良く作るし得意分野だよ!」
「よろしくお願いします!」
「よろしく頼むぞ!」
「まず最初はね、柔らかくしたバターをボールに入れてよく混ぜます!それで砂糖を入れてまた混ぜる」
「ふむ、バターと砂糖を入れて混ぜるか。これは地味に大変な作業であるな」
「そうだね。確かに結構大変かも」
「ふっふっふ〜!そんな貴方に素晴らしい文明の利器をご紹介しよう!じゃじゃ〜ん!ハンドミキサー!」
某猫型ロボットっぽい感じで言ってみる。
「もっておるなら最初に出さぬか!もう結構終わりかけではないか!」
む〜通販番組っぽくしようと思ったんですけど、お気に召さなかったようです。でもやっぱり自分で混ぜた方が楽しくないですか?そうでもない?
「ごめんごめん!まぁ最初は全部自分の手でやった方がいいかと思って」
「まったく!で、次はどうするのだ?」
「次は溶いた卵を入れるから、まず卵を割ろっか」
私は慣れた手つきで両手に卵を持ち、違うボールに入れる。それを見ていた玲ちゃんはきらきらした目でこちらを見て、両手に卵を持ち自分のボールに向かい合いました。
えっと、、これってもしかしてまずいやつです?
「玲ちゃんっ!最初は一個ず、、つやった方が、、良いよ?」
時すでに遅しでした。それはそれは、無惨にもボールの中は殻だらけになってしまいました。
「ああ、、我も今そう思ったよ、、今更だがな」
「ちゃんと殻取れば大丈夫だよ!ほら気を取り直して頑張ろ?」
神楽ちゃんが励ましつつ、殻の摘出は無事終了しました。
「さてさて。次はさっき解いた卵を入れて混ぜます!」
「なんか混ぜてばかりなんですね?」
「うん。クッキーって基本混ぜてばかりかな。でもだからこそ分量さえちゃんとすれば失敗しにくいお菓子なんだよ!」
「確かに、卵もろくに割れない我にはぴったりだな、、」
「まぁまぁ。最初は誰でもうまく行かないものだよ!気にしない気にしない」
「次は薄力粉いれて混ぜるんだけど、生地はこれで終わりだよ!」
「ふぅ、これで最後か。さすがに手が疲れたな」
「だね〜でも結構楽しかったね!」
なんだかんだで2人とも最後までハンドミキサーを使っていないので、時間は結構掛かりましたがお菓子づくりもようやく終盤です!
「2人ともお疲れ様!後はこの生地を平たく伸ばして、冷蔵庫で三十分くらい寝かします」
こうして生地が終わり寝かせている間は暇なので、凛ちゃんの学校での様子を聞いてみることにしました。
「凛ちゃん学校ではどう?」
「凛か?皆と仲良くやっているぞ。最初は多少好奇の視線に晒されていたがな」
「、、、やっぱり最初はそうなっちゃうか」
周囲と違うものはどうしても目立ってしまうのは仕方ないことだと分かっていても悲しいですよね。
「くくくっ!そんな顔するでない。凛が強い娘であることなど我が言うまでもなく知っているであろう?凛はそれでも笑顔であったからな」
「そうだね!凛ちゃんいつも幸せそうに家族のこと話してましたよ」
「そうだな。むしろ、奇異の目に晒されている原因である髪が凛を輝かせていると思ったよ。それほど凛も凛の在り方も美しかったのだ。結局、皆が凛に惹かれるのにそれほど時間は掛からなかった」
「、、そっか!ありがとね。玲ちゃんと神楽ちゃんが凛ちゃんの友達で良かったよ!これからも凛ちゃんをよろしくね!」
懐かしそうに凛ちゃんを語る玲ちゃんはとても嬉しそうで誇らしげでした。ここまで真剣に、大切に想ってくれる友達を得るのはすごく難しいってわかるからすごく嬉しいですよね。
だって前世の私ではどうしても手には入らなかったものですから。
「ふっ言うまでもない。奴と我は因果によって出会った最高の眷属だからな」
「もちろんです!」
私は2人の気持ちいい返事を聞き心がすごく温かくなりました。
「じゃあそろそろ30分経ったから、型抜きして行こっか!と言っても後は型抜きして、180°くらいに余熱したオーブンで15分くらい焼くだけだけどね」
「ふむ、確かにこれなら慣れたら我でも手軽に作れそうだな」
「そうだね!お菓子づくりに慣れてきたら今度こそシュークリーム作ろっか!」
「いいですね!今度は凛ちゃんも入れて4人で作りましょう!」
こうして型抜きも終わり、無事生地も焼き上がりました。丁度そのときに玄関の鍵が開き、にぎやかな声が聞こえてきました。
「丁度みんな帰ってきたみたいだね」
「う、うむ。そうだな」
「もしかして玲ちゃん緊張してる?」
「そんなわけなかろう!我を誰だと思っている」
「え?玲ちゃんでしょ?」
「ええい!マジレスするでない!」
2人が仲良くコントをしているとお母さんとお父さんと凛ちゃんが入ってきました。
「わぁ!なんかすごくいい匂いする〜!」
「クッキーの香りかしら?」
「そうみたいだね」
入ってくるとすぐに甘い匂いに気付いたみたいですね。
「おかえり〜!」
「おかえりなさい!あとお邪魔してます!」
「よく帰ったな。邪魔しているぞ」
その後、初対面だったお母さんとお父さんに挨拶を済まし、いよいよお菓子を渡そうとしてるみたいです。
ちなみに2人とも玲ちゃんと神楽ちゃんに大変興奮してました。「ロリッ子厨二だと!?」とか「レベルが高すぎるわ!!はっ!ここは天国か!」などなど。つくづく私の親だな〜としみじみ思いました、はい。
「り、凛よ。普段から我によく仕えているお主にこれをくれてやろう」
「私からも!はいどうぞ!」
「わぁ!クッキー焼いてくれたの?嬉しいの!ありがとう玲ちゃん、神楽ちゃん!」
凛ちゃんはお菓子を大切そうに腕に抱き、嬉しそうに微笑んでいた。かわいい女の子三人が作り出した光景が一枚の絵画のようですごく尊いです。
三人で仲良く話している中、玲ちゃんが1人抜けて私の所に来ました。
そして、バッと私の前に先ほど凛ちゃんにあげたのと同じ包みをこちらに恥ずかしそうに顔を背けながら突き出しました。
「、、これ、今日の礼だ。お主の功績を認め、特別に一枚多く入れてあるから、か、感謝しゅる、、するがいい!」
玲ちゃんは私に包みを押しつけて逃げるように行ってしまった。
、、、えぇーなにあの子。
めちゃくちゃかわいいんですが。控えめにいってお持ち帰りしたいんですけど、だめ?どうしても?春夏秋冬だけでいいですから!
こうしていろとハプニングはありましたが、第一回お菓子教室は終了しました。
読んで頂きありがとうございます!
明日と明後日も投稿しますので、よろしくお願いします!
では、また次話でお会いしましょう!




