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#46 「政法大学 前編」

ある日のことだった。母親が精神状態が酷く乱れていた頃の勇樹を心配して、政法大学の中でも受かりやすい学部を探していた。その中でも一番簡単だと言われている学部を見つけてくれた。初めてその学部の名前を聞いたときは明らかに自分のやりたいこととは違っていた。しかし正直、入試が近づくにつれて勇樹は政法ならどこでもいいと思うようになった。そのため自分のやりたいことも明確に定まっていないことだし、この学部を受けてみよう。ということになったのだった。

そして時が経ち、2月9日。政法大学の入試日だった。

今まで自分に協力してくれた人全てに感謝をすることはもちろんのこと、勇樹はある人のことを思い出していた。それは中学時代の親友である紘田亮平だった。彼は政法大学付属の高校に進学し、今は政法の一年生だ。そのとき勇樹は思ったのだ。

「大学で紘田に会おう」

そして昨年の3月に絶望して始まった浪人生活から今この瞬間の勇樹まで。今まで努力して挫けそうになりながらも、突き進んだ自分自身を誇りに思った。

「ずっとずっと、やってきたんだ。最後までいい成績は取れなかったけど。それでも、ずっとやってきたんだ!!受験に失敗して、浪人生になったあの時から、今ここで政法大学の入試を受けている俺までの全ての時期の俺の力を、今!出し切ってやる!これが俺の!中谷勇樹の!リスタートだ!!!!!待ってろ!紘田!!!!!これが俺の!全力だ!!!!!!」

こうしてかつてない中谷勇樹の覚醒とともに政法大学の入試を終えたのだった。

手応えは強く、あった。


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