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#30「絶望」

勇樹は授業を切り始めてはいたものの、完全には切っておらず、自学自習との両立で中途半端な状態ではあった。それでもそこそこ実力がついてきたんじゃないかとも思っていた。そのため今回の秋の模試には今までで一番自信があった。

結果は最悪だった。全く上がっていなかった。むしろ下がっているものもあった。それは自分の実力がどうこうと口にしてはいけないレベルのものだった。恐ろしいことだが、この時から勇樹は2浪してしまおうという思いが少しずつ湧いてきていた。涼しくなってきた10月下旬の夜、勇樹は家に帰って何も言わずにベッドにダイブし、部屋から出てこなかった。枕元は少し濡れていた。それに気づいた母親は勇樹にある提案をしたのだった。

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