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#16「古文/笑い」
勇樹は古文と漢文が苦手だった。なんとかしようと講師にすがってみたものの、はたまた2人の講師の板挟み状態になった。どちらの講師もタイプが違い、古文が苦手な勇樹は困惑した。とりあえず、2人の言っていることを受け入れ、テキストの復習をしていた。するとついに1学期末の模試で成績が上がった。ここで苦手克服できたと思い、勇樹はとても喜んだ。長い浪人生活の中でも数少ない良い思い出の1つだった。また、どちらの講師もタイプの違う面白さがあり、授業中によく笑わせてもらった。この時勇樹が笑うと誰かが振り向いたり、少しざわついているのは少し怖かった。いや、向こうも怖かったのだろう。なんせ普段無口の奴が声を出すのだから。ちなみに片方の先生の時はみんな笑っているからいいのだが、もう片方のときは基本勇樹以外笑わないので、上記のような出来事が起こっていたのだ。(その講師はすべり芸の持ち主だった)滑っているところが面白くて仕方がなかった。




