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#14 「底辺」
ある日の授業だった。講師がブチ切れた。生徒がざわざわと騒がしかったわけではない。あまりに眠っている生徒が多すぎたのだ。正直、その時は勇樹も寝ていた。悪気はないのだ。しかし、底辺クラスということもあり、眠ってしまう悪習慣がついている生徒が多かった。それと予備校は生徒から金を巻き上げるべく、主要科目を分野に分けて授業をする。例えば英語なら解釈、文法、英作文に分けるならまだしも長文はさらに2つに分かれていた。また古文もそうだった。普通の古文と問題演習用の古文に分かれていた。この時、後者の古文で怒られたのだ。このように予備校講師でも怒ることはあるのだなと知った一日であった。




