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#13 「ぼっち仲間」

昼休みの問題はまだあった。いかんせん、友達がいないもんだから、とにかく長い。1人で食べる寂しさは段々と慣れていったが、それでも初めの方は辛くてたまらなかった。人生で初めてのひとりぼっち。ご飯を食べるときは某10秒メシにしてみたり、予備校の周りを散歩しながら歩き食いをしたりしていた。また、慣れた後でも時間の潰し方には苦戦していた。1人で単語カードをやろうとしても例の女子がうるさくて集中できないし、イヤホンをつけるのもぼっち感が増す気がしてできなかった。ちなみに予備校では勇樹のように1人で勉強に打ち込むため、友達を作らない人が一定数いた。勇樹は彼らを勝手に「ぼっち仲間」という短い言葉の中に重大な矛盾を抱えた単語で心の中で呼んでいた。彼らは揃ってイヤホンをしているように見えた。それを見て、勇樹はイヤホンをつけて彼らと同一視されるのは何となく嫌だった。そこで勇樹は優しそうな講師に限って質問に行くようにし、昼休みを潰せるようにした。

ちなみに、ぼっち仲間は時が経つにつれて色々と変わっていくのだが、この時の勇樹はまだそのことを知らなかった。


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