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ずっとずっと…  作者: eiji
8/17

To a lover happiness

しばらく黙っていた。


空は段々と薄っすら白んで来ている。

「旦那 何時頃帰ってくるんだ?」

「多分…昼過ぎくらい」


時計は4:30…


間に合う!


「予定変更!昼まで付き合え!」

「えっ!」

俺は、車を飛ばした。


以前、こいつは俺に

「行きたいところあるんだ」

と話していたのを ふと思い出した。

そこまでは、片道3時間くらい。

飛ばせば昼前には送り届けることが出来る。


今度は

罪滅ぼしとかではない!

俺が連れて行ってやりたくなっただけ

ただ それだけ


「ねぇ どこ行くの?」

「いいとこ」

「オッケー」

ローラの真似をしておどける。


「ねぇねぇ あんたのいい人ってどんな人?」

無視

「ねぇねぇ あんたのいい人ってどんな人?」

何回もリピートしてくる。


俺は黙って、水平線に頭を出した 太陽を指差した。


最初は、「?」って感じの顔をしていたが

さすがは勘がいい子

「太陽みたいな人なんだね」って言った。


7:00ちょっと過ぎた頃 目的地に着いた。

「あれ?ここって」

「前に来たいって言ってたでしょ?」

「覚えて…たんだ…」

「俺の記憶力馬鹿にすんな」


その記憶力とは中3の頃


そこは、水平線から昇る太陽が綺麗で 雑誌に載っていた。

「ごめんな…太陽上がっちゃった」

「ううん とっても綺麗」

笑顔になる。


「あのさ まだ夢って同じ?」

「ん?」

「だって 外にいる時 必ずポケットに手 入れてる」

「ん?」

「前 言ってたじゃん!」

「何を?」

「好きな人と手を繋いで歩くのが夢だって」


そう…

俺はそんな夢を持ってた。

子供みたいな夢だけど…


「か〜わいい〜」

馬鹿にしてる…

無視…


「手繋げないから…」

と 腕を組んでくる。

俺はそのままにしておいた。


「こんな事も言ってたよね」

次は何?

俺はドキドキしながら待った。

俺の記憶力以上に こいつの記憶力の方が上なのを思い出していた。


「愛してる とは!生涯一度きりの言葉!それを相手に確認してはダメ!言わせるなんてのは、以ての外!それを言う時が来たら自然に口から出る!」

と でかい声で

スゴイ…一言一句間違ってない。

ある意味 感心した。


俺は恥ずかしさのあまり

「そんな事言ったっけ?」

と 惚けた…

「言ったよ 中2の時」

俺より古い記憶力…


「亡くなった彼女に言ったの?」

「言ってない」

「そっか…」


「おまえは旦那に言った?」

「言ってない」


「生涯一度だよ勿体無い」

と 笑った。

「別に それは俺が言った事であって 人それぞれの価値観じゃん」

「ほら やっぱり言ってたって認めた」

しまった…

「価値観って言うなら 私の価値観も一緒 だってそう思ったんだから」

「そっか…」


「そろそろ帰るか」

「うん」


帰りの車の中

隣で寝てる。



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