Marriage and reconciliation
初恋の人の結婚式は、盛大に執り行われた。
俺も出席した。
心から祝福してた。
キャンドルサービスで、俺達のところへ来た時
「どうよ!」
と笑う
「うん!綺麗だよ」
心からそう思った。
「違うよ」
えっ?何が違うの?
余談だが
初恋の人は、地元のミス◯◯になった事もある。
「失敗したって思ったでしょ?」
隣に新郎が居るのに何言ってんだか…
「この人が初恋の人」と新郎に説明してるし…
「これからもよろしくお願いします」
新郎に言われた。
これからも とは?
どう言う意味だ?
まぁ 友達としていろいろ付き合って行くだろうけど…
初恋の人が結婚をした…なんとなく、肩の荷が降りたような気がした。
時が過ぎ
初恋の人に子供が出来た。
脳に障害を持って産まれて来た…
「子供産まれたよ」
「良かったね〜!どっち?」
「ただ …」
「障害が…」
俺は、言葉を失った…
あんなに頑張って来た人なのに
やっと幸せになったのに…
「でもね 可愛いんだよ」
「当たり前でしょ 子供は 天使 なんだぞ」
「うん…」
障害を持ってる人は沢山いる。
その人達を否定はしない。
その人達が幸せじゃないとは言わない…
でも…
俺は、小さいながらも会社を設立した。
何かに集中するには丁度いいのかも…
しばらくの間、俺は平々凡々な生活を送った。
初恋の人が久しぶりに電話を寄越した。
「どうした?」
「元気してたか?」
明るい声だ。
「俺は今、趣味が仕事かな?働くだけの機械と一緒だよ」
「聞いたよ、会社を立ち上げたって」
「そんな大したもんじゃないよ」
何気ない会話が進む
「あのね…」
受話器越しでもわかる 涙声
「どうした?」
「旦那がさ 子供を可愛いがらないっていうか…」
「子供を抱こうともしないの…」
俺は その愚痴 を聞いていた。
散々、話をして少し楽になったのか
「ごめんね こんな話して」と
笑いながら電話を切る。
ちょっと俺は気になった。
昔の仲間に連絡した。
日にちを設定して、温泉旅行を計画したのだ。
家族がある人は、奥さん 旦那さん 子供を
彼女 彼氏がいる人は その人達を連れて来るように言って。
初恋の人も家族で参加した。
俺は一人だったけど…
この温泉旅行で 何か 変化があることを期待して
家族で参加したのは 初恋の人 と他にふた家族
初恋の人の子供は愛嬌があって、他の子供の人気者に
彼女連れで来た人は、彼女が
「可愛い!私もこんな可愛い子供欲しい!」
彼氏の方が無視してる。
俺は、初恋の人の旦那ばかり見ていた。
自分の子供を誉められどう思ってるのかを
障害があるからなんだってんだ!
一生懸命生きてんだ!
その内、その旦那が自分の子供を抱き上げた。
俺の子供可愛いだろ!と誇らし気に…
俺は今度、初恋の人を見た。
涙ぐんでいるのがわかった。
これでいいんだ。
俺の今までの 罪滅ぼし になるかはわからないが
これでいいんだ。
ちょっとした宴会の後、みんな自分の部屋に戻る。
夜 遅くに 初恋の人が旦那と一緒に、俺の部屋に来た。
部屋に戻ってから、二人で話をしたみたいで
旦那が
「今日はどうもありがとう さっき こいつ から聞いたけど…俺が間違っていた」
「何が?俺は別に一人で温泉来るの寂しいから、みんなを誘ったまで、こちらこそ楽しかったよ。ありがとう。」
と 惚けた。
「せめて、自分達の分だけでも宿泊代だすから」
って
俺が断ろうとしたら
初恋の人が
「ダメだよ!そんな事したらこの人はあなたを嫌いになる…そういうの嫌いな人なんだから」
この人?
まるで 俺がおかしい人みたいに言った…
まぁ あながち間違っちゃいないけど…
「でも…これだけの人数一人で大変じゃ…」
「全然大丈夫!この人お金 だけは 持ってるから」
と言いペロっと舌を出した。
また、この人って言った。
「まぁ そう言う事…気持ちだけで充分だから そのお金で子供に何か買ってやりな」
さっきの この人 発言は許すとしよう!
この温泉旅行で旦那が変わっただけで俺は良かったと思った。
まぁ 金はかかったけど…
しばらくして、旦那の方から、
「この前のお礼したいから今度食事でも」との電話が
最初は断ったが、しつこさに負けて…
食事は全て、初恋の人の手料理
俺の好物ばかり
とても不思議な感じ
俺の初恋の人は、今では人の妻
その食事に招かれてる。
「いろいろ聞いたよ」
旦那が話し出した。
「大変だったね」
何がだ?
何をどこまで話してるんだ?
初恋の人は、ニヤニヤしながら俺を見ている。
「彼女亡くしたって…」
それか!
「いや…もう過ぎた事だし…その節は奥さんにもいろいろしてもらって助かったよ」
と
俺の逆襲
「うん 全て聞いてる」
逆襲にならなかった…
俺が飲めない分 旦那が一人で酔っていった。
「俺はこいつを幸せにする!だから見ててくれ!」
俺に何故言う
「そろそろ寝たら」と促されてその場に寝た旦那。
「んじゃ 俺もそろそろ帰るよ」
「泊まっていけばいいじゃん」
「あのな… 」
「嘘だよ 今日 も ありがとう」
俺は車に乗り
「こちらこそ今日はありがとう」
「あの人変わったよ。あの旅行から…だから今日はそのお礼だから」
「俺は、きっかけを作っただけ、変わったのは旦那自身なんだから、それを忘れるなよ」
「なんか、こんな事言っていいかわからないけど…貴方に会えて本当に良かった ありがとう」
帰りの車の中で、さっきの言葉の意味をどう理解していいのか考えていた。




