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ずっとずっと…  作者: eiji
2/17

Late lover

俺の卒業の後 すぐに彼女は 心配をかけないように俺から去り 入院をしていた…

その後 理由を知った俺は また 彼女の側に戻ったが…

彼女は 短い生涯を終えた…


俺の友達に感謝し、俺の事をみんなに託して…

その中には、俺の初恋の人も居た。


話を少し遡る。


病気で入院中の彼女のところには、俺の友達が毎日誰かは見舞いに行く。

彼女に友達が居ないわけではない。


俺と彼女の友達は皆共通なのだ。


もちろん俺は毎日行った。

ある日

いつものように病室に入ろうとした時

ちょっと違和感を感じ、立ち止まった。

先客が居た。


それは、俺の初恋の人。


「そうなんだ〜」

「もういいんだ〜」

「なんかごめんね…」

「ううん いい人に出会えたんだって思ったから」


話の途中からだったから、内容をあまり把握できなかったが

どうやら、俺の事を話をしてるみたいだった。


ちょっと気まづいが

咳払いを一つし病室に入った…


二人がこっちを見る。

異様な風景…


二人が笑顔になる。

背中に寒気が走る。


彼女が「よっ」と

初恋の人が「こんにちは」と


ちょっとホッとした…

別にやましい事をしたわけじゃないけど…


その後 三人でいろいろ話をした。

俺はそこで、初めての告白をした。


幼稚園からの片思い


彼女の前で、違う人に片思いの告白。


何故かわからないが、それが一番のタイミングだと思った。


初恋の人は

「へぇ〜 そうなの?私は小学4年の頃かな?あの時、逆上がり出来ない私にずっと付き合ってくれたじゃん!その時に、この人いいなぁって思ったんだ」

と、彼女に 話てる。


「男って馬鹿だよね〜!気づくの遅いって言うかさ」

もう彼女と初恋の人 二人で盛り上がってるし


異様な光景…


「んじゃ そろそろ帰るね」

「あんた 送って行きな」

「えっ いいよ 彼女の側に居てあげな」

「いいから どうせまた来るんだろうし」


送って行くの俺なのに

二人で勝手に盛り上がってる…


車に乗って走り出す。

「いい彼女じゃん」

「まぁ …」

「大事にするんだよ」

「うん」


俺だけギクシャクしている。


あっ!

この車の助手席に乗せた初めての人って 初恋の人 だ。

免許を取ったのは、彼女が入院してからだから…


「いい人出来た?」

「ううん なかなか初恋の呪縛から解放されなくて」と笑う。


ごめんと言いそうになり言葉を飲み込む。


中学まで一緒に歩いて別れた場所に 初恋の人 を降ろす。

「ありがとう 楽しかったよ、彼女…治るといいね」

…と間があったのに気づいた。


それから俺は、病院に戻り、今度は彼女の 愚痴? を聞く。


「あの人が初恋の人だったんだ」

「まぁ…」

「いい人じゃん」

「うん」

あれ?さっきもこんな感じが…


「なんで待てなかったの?」

俺は、言葉が出なかった…

どう言うのが正解かわからなかった。



それから、初恋の人は俺がいない時に、週一回は必ず来てたみたいだ。


彼女は、俺が行くと

「今日、親友来たんだ」って

最初は、その親友とは誰なのかわからなかった。


後になって それ が初恋の人だってわかった。


話す内容は、俺の好きな物、嫌いな物。

食べ物は、何が好きで何が嫌いとか

彼女の知らない俺の事を教えてたみたい。


そう言えば、彼女には俺のそういうとこは伝えてなかったかも…


初恋の人は、中学の頃、席が隣って事もあり、よく自分の弁当のおかずを 味見 と言って、俺に寄越してたのを思い出した。

決まって、俺の大好物の物ばかり…


彼女の知らない俺の事を、初恋の人は教えてた。


変な話だが…

彼女を支えてくれてたのは 初恋の人 だった。


俺は、何も出来なかったのに…

どっちにも…



彼女は、数週間後に亡くなった…

俺と、何があっても 泣かない と言う約束を残して



亡くなってから告別式まで

俺の側にはずっと 初恋の人 がついていてくれた。


俺は、彼女との 約束 を守り涙を堪えた。

泣いて供養になるならいっぱい泣くけど…

泣いたらダメなような気がして…


他の人達は みんな泣いている。

初恋の人も泣いている。


その人が現れなければ あの時あんな思いをしなくて済んだのに…

悲しくて泣いている。


火葬場で遺体を入れた扉が閉まる時、一番辛かった。

その瞬間に全てなくなるような気がして


俺は、涙が溢れそうになり、一人外に出た。


タバコに火をつけ涙を誤魔化そうとした時

「何 我慢してんの?」

振り返ると 初恋の人 が…

「もう最後なんだよ!泣いてあげるのがいい事だとは言わないけど…でも、自分の気持ちに嘘付く事ないんじゃないの?」

「彼女さんは そういう意味で 泣かない約束 したんじゃないと思うよ。私は、もしそういう事になったら…泣いて欲しいなぁ」

「泣いてもらうのが いい事 だとは思わないけど 思われてたって感じるからなのかなぁ」


俺は、声が出せない…

出したら絶対涙が溢れる…


初恋の人は両手を目一杯広げて

(泣きなさい…)

と言ってるかのように


まるで マリア様のように見えた。



俺は、その胸を借りた…

吸い込まれたというのが正解かも…


俺は泣いた

声は出さずに

どれだけの時間が過ぎたのだろう…

その間、ずっと何も言わず頭を撫でてくれた。


俺が顔をあげると笑顔で

「スッキリした?二人だけの秘密ね」

と笑ってた。

もちろん 俺が泣いた事


その笑顔はどこか寂しそうにも見えた…


その時に 何故最後に あんな約束を彼女がさせたのかわかったような気がした。


俺はどこまで愚かなんだろう…

こんな素敵な人を 初恋の人を 苦しめていた。

彼女は、自分の死ぬ間際まで俺の事、自分の親友の事を気にかけていた。


俺は今まで、甘えて生きて来たのか?

相手には何も与えず、自分の事ばかり考えて











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