You of the ponytail
火葬が終わり、斎場に戻ってきてた…
「◯◯ちゃん さっきはごめんな…うちの奴 すぐ感情的になるから…」
「いや…全て間違っちゃいない…だから気にすんな」
「でもさ 俺も あんな奴 でも、死んじまったら 気が狂うと思うし、そう考えると ◯◯ちゃんの気持ちがわかるって言うか…経験しないとわからないとは思うけど…」
「生きて居て、別れたなら 時が解決して 次ってなるだろうけど…さっき◯◯ちゃんが言った 『それで 幸せに出来るか?』っての…俺…わかるような気がしたなぁ…」
「馬〜鹿…足んねえ頭でそんな事考えてんじゃねぇよ…お前は カミさんと子供を幸せにしてやる事だけ考えてればいいんだよ」
「うん…」
本当はすごく嬉しかった…
そこへ
そいつの嫁が来た…
俺は目を背けた…
さっきのが気まづいとか そういう事じゃない…
「おまえ…その頭…」
そいつの旦那が言う。
「似合う?」
「いや…」
また叩かれた
こいつは素直過ぎる…
思った事をすぐ言葉にしてしまう…
「◯◯ちゃん ポニーテール好きでしょ?だから…」
そう
俺は何故かポニーテールが好きで たまに、街を歩いてても ポニーテールの人を見ると振り返ってた…
でも、それは あいつ がポニーテールが似合う人だったからであって…
ここにいる そいつ は…
人それぞれ似合う髪型があるっていうか…
俺は、そいつの旦那に100%同意してた。
見たら笑ってしまう…それより 「ポニーテール馬鹿にすんな」って怒ってしまうかも…
笑いそうになるのを堪えて
「気持ちだけもらっておくから 直して来な…いつもの方がいいから」
と直させた…
行ってから そいつの旦那に真顔で
「二度とポニーテールにさせるな!」
と言った。
「俺もビックリした…絶対させない」
俺は笑いを堪えた
おかっぱ頭からポニーテールに変わった時に
「それ!いいじゃん!」って言ってから あいつ はずっとポニーテールだった。
流行りの髪型とかいろいろあったけど ずっとポニーテール
昔の映画に出てくる ロカビリー に出てくるような…
その思い出を ぶち壊されたく なかった。
まぁ あの ポニーテールが似合わない 人は、あの人なりに 俺を慰めようとして来たんだろうけど…
そんな喜劇をしていたら
告別式の時間になった。




