第1話 待ち受ける試練
素人ですが書いてみました。誰もが楽しめるように、そして読みやすいように心掛けて書かせていただきました。
最後まで読んでくれるとありがたいです!
この世界には魔法が存在する。
その魔法を使い生活を楽にしたり、時には戦争に使ったりもする。
魔法は皆使うことができる。個人差はあるが…。
そんな中、魔法がほぼ使えない者がいた。
その彼の名は…、新谷 唯。
ここは魔法大国とも呼ばれているウィルネス国。そんな国に住んでいる俺の名は、新谷 唯、17歳だ。まあ、こんな名ではあるが一応男だ。
俺は魔法大国と呼ばれる国で魔法学校に通っている。7つある内の最弱校と呼ばれる魔法第7高等学校にだ。ちなみに数字が小さいほど優秀だと言われている。
そんな呑気な事を俺は言ってるが、俺は現在ピンチである。
2年に進級して早々、遅刻しそうなんだ!
俺は急いで校門を突破しようとした時。
「アウト。遅刻よ。学年と名前は?」
遅刻だった。校門には黒髪ロングの女子生徒が待ち受けていた。
彼女の名は、神崎 玲奈。俺と同じで、今日から2年。この学校の生徒会副会長だ。
「2年新谷だ…」
とりあえず素直に答えておこう。
「ああ…、噂の世界最弱君ね」
「世界最弱じゃねぇよ!?学年最弱だ!」
まあ、下手したら世界最弱になるかもしれんが。
「その腰にさげている剣は?」
「護身用だ」
俺は魔法がほぼ使えない。だから剣を常に持ち歩いている。
「とりあえず、遅刻だから生徒会室に来てもらうわ」
「は、はい…」
俺は言われるがままに生徒会室に連行されていく…。
そして生徒会室に到着した。
「始業早々に遅刻する者がいるんだな」
生徒会室に入って目の前の椅子に座っている茶髪の美少年は、生徒会会長の宮城 俊介、3年だ。
「はい、16秒オーバーでした」
それぐらい見逃してくれてもいいじゃないの。
「神崎…。少しは大目に見てもいいんじゃないか?」
この人は俺と気が合いそうだ。
「ですが…」
神崎副会長は下に俯き呟いた。
「分かってる、神崎。少しの妥協もこの国は許さない。だからお前がした事は正しい」
「だけどな」と宮城生徒会長は続ける。
「こんなやり方で世界が平和になると俺は思いたくない」
俺も同感だ。この国の王が全てを支配する、そんなの平和なんかじゃない。この絶対王政はどうにかならないかと前々から思ってはいた。
「君、名前は?」
唐突に振ってくるな。
「2年の新谷 唯と言います」
おっと、思わずフルネームで答えてしまった。女みたいな名前だ、って言われるな。
「新谷、君はこの国の事をどう思っている?」
あれ?スルー?
「俺も前々からこの国はやばいと思ってました」
「やっぱりね」
なんつったこいつ?やっぱりって言ったか?さっきも俺の名前を聞いて無反応だったし…。何か隠している。
「手続きは済んだから、教室に戻りなさい」
「ど、どうも…」
また俺は言われるがままに生徒会室を去る。
生徒会室を去った俺は、教室の前で立ち止まる。
中からは先生の声が聞こえてくる。恐らく授業中なのだろう。
俺は教室のドアに手を掛ける。
ジィィィィィィィィィ…。
俺がドアを開けようとした時、天井に設置されているスピーカーからノイズが鳴り響く。
『全国民に告げる』
ズンと重くのしかかるように響く男の声。どこかで聞いたことのある声だ。
『我はウィルネス国王、神道 紫電。』
やはり!でもなぜ…。
『我は今決めた事がある。それはこの世界を我々が支配する事だ。そしてまず、この国の隣国であるドゥール国を制圧する』
何バカ言ってんだ。そんな狂った事には誰ものらねーよ。
『これより全魔法高等学校の生徒は軍に入ってもらう。賛同する者は直ちにグラウンドに出ろ。逃げ出した者や反抗する者は直ちに…』
まさかな…。
『全軍率いて1人残らず抹殺する』
思った通りだ!くそっ、どうすんだよ。
「やべぇ、逆らえねーよ」
「俺は軍に入るぜ!」
「私も賛同するー!」
周りの様子はこのザマだ。生徒会長や副会長はどうするんだろうか。今は授業中だから教室に戻ってるのか?いや、生徒会室に集まっているだろう。
生徒会室に行くしかない。
俺は再び生徒会室に来た。
「失礼します!」
俺は生徒会室に入る。思った通り、中には宮城生徒会長と神崎副会長がいた。しかし…。
「他の生徒会役員は?」
俺は2人に問いかける。
「全員賛同しグラウンドに出ていったわ」
嘘だろ…。
「宮城生徒会長、どうするんですか?」
今度は宮城生徒会長に問いかける。
「俺は反対だ」
思った通りだ。だが…。
「私も反対です」
神崎は意外だった。恐らく、宮城生徒会長に対しての忠誠心があるのだろう。
「新谷は、どうなんだ?」
「反対です」
俺もそう答えたが、実際にどうすればいいのか分からない。
3人では、もちろん敵わない。反対したくても出来ない。
俺がそう思っていると宮城生徒会長から意外な言葉が溢れ落ちた。
「なら話が早い。この3人で国軍を迎え撃つぞ」
最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。
作品の方はどうだったでしょうか?
まだ分からない事がたくさんありますので、アドバイスを頂けたら幸いです。