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プロローグ

長瀬の働いてる店は感じのいい隠れ家的カフェだったが立地が恵まれてないからか客はいつもほとんどいず、バイトからいつつぶれるかとささやかれるほどである。


その日長瀬は同じ大学のサークルもバイトも一緒の男仲間二人とシフトがかぶっていた。

「長瀬くーん。なんかおもしろいことなぁい?」

そう声を掛けてきたのは眉目秀麗という四文字熟語が似合う工藤祐治である。

見てくれがいいせいか恋人にはいつも困っていないが、その分飽きやすいので長続きはしないようだ。


「ひま。めっちゃひま。この店の売り込みでもしてこいよ長瀬」

何で俺だけ。と明らかにムッとした様子を出したがひるまない。無神経の代名詞ともいえるこの男は佐川啓だ。一浪してるので年は長瀬と工藤より一つ年が上だが敬語は一切使われていない。

確かに店内にはだれもいないし、店長もやる気があるのかないのか、地域カフェ偵察と言って丸二日店にいない。

工藤の顔色が一瞬にして変わり二人を見て気味の悪い笑いを浮かべた。

いやな予感がする。

「いいこと思いついたっ!いまからじゃんけんして勝ったやつがナンパして女の子をゲットする!」

的中だ。こんな場合佐川が乗らなければすぐにこんな案はつぶされる。が、

「お、いいねえ、そういうのまってたよ」

よほど暇だったのか佐川も乗ってきた。


2対1になった場合いつも1の方が負けるので長瀬も反抗する気は失せた。

了承してじゃんけんをすると5回の引き分けののち長瀬の独り負けとなってしまった。

「まじか、、、」

じゃんけんには根拠のない自信があったので悔しさよりも疑惑が浮かんだ。


「お前らなんか仕組んでねえだろうな?」

疑惑の目で二人を見ると

「やっだぁー長瀬ちゃん負け犬の遠吠えと受け取っていいのぉ?」

「負け惜しみはナンパせいこうしてからな」

と言われ今に見てろと店をすぐさまとびだした。

まだ勤務中のはずだったが。

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