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最終回.真実はヴェールで覆い隠して

城内で、屋敷で、エレットリカ伯爵家の屋敷で、様々なところで、電波少女と豆腐王子と弟アイザックを見るようになりました。

相変わらず、ゲスで低レベルの戦いを繰り広げているそうです。

そんなゲスすぎる戦いが、佳境に入ったらしい。

佳境の意味を考えると、『??????(以下略)』となります。

考えない方がいいということでしょう。きっと、そうに違いありません。私は、考えることを放棄した。


城内では、豆腐王子を電波少女に押し付けるために、日々画策しています。ついでに、弟も押し付けたい...

現在では、家に力のある者たちが総出でエレットリカ伯爵家に豆腐王子の悪い噂が耳に入らないように全力を持って努力しています。

豆腐王子が、電波少女を見下し愛でていた夜会の翌日から、『豆腐王子の精魂がクズだ』というのが貴族社会で広まりつつあります。

侯爵・公爵という地位に持つ家の間ではすでに常識ですが。

このままでは、エレットリカ伯爵家に耳に入るのも時間の問題です。

急いで、豆腐王子と電波少女の結婚式を挙げないと!

親としてはいくら政略婚が常識と言っても、あんな不良すぎる物件に娘を嫁がせたくないですしね!

エレットリカ伯爵には、国のためと割り切ってもらうしかないです!

娘は、国のための『人身御供』と。


電波少女に豆腐王子を押し付けるための、作戦会議室に私と両親が乗り込みました。

国の重鎮たちや宰相様、国王様と正妃様もいます。

自分たちだけ楽をしようと思ってもダメですよ。

私たちフォレスター家も加えてもらわないと!

これは、私のお友達の中に国とって重要人物の娘がいたことで知ったことです。

これを知った時のフォレスター家全員は大激怒!

クズを自分たちだけ、電波少女に押し付ける計画を進めるなんて。

両親はお客様の相手をしていたのですが、早急に伝えねばならぬことと礼儀を無視して両親にこのことを言ったのです。

普段なら、ここでお母様に叱られるのですが、両親はお客様にすぐ帰ってもらうようにお願いし、支度をして私と両親が城に乗り込むこととなったのです。

お客様は事情を理解してくださって、必要なことがあれば手伝うと申し出て下さいました。

普通なら、目上の方に礼儀を持って先触れの使者を出してから、城に出向くでしょう。

ですが、今回はそんなことをしたら確実に逃げられてしまいます。

実は、私の家は豆腐王子との婚約破棄の慰謝料を取っていないのです。

こちらから婚約破棄をさせたら、慰謝料が発生しないと思うでしょう。

しかし、豆腐王子の両親、つまり国王様夫妻は豆腐王子がゲスな性格だと知っているにもかかわらず、その情報を隠して私との婚約を推し進めました。

なので、私が婚約で拘束された期間を私の家に支払う慰謝料が発生するのです。

作戦会議室にいる方たちは、私たちを見ると落胆しました。

『国のために』という名目で、自分たちが楽したいからと電波少女に豆腐王子を押し付ける計画をしていたからです。

なので私たちは、豆腐王子との婚約破棄の慰謝料を払うか電波少女にゲスを押し付ける計画に加えてるかを要求しました。

彼らは両親の気迫に負けて、電波少女に押し付ける計画に加えることを了承しました。

二人のゲスを押し付けないといけないこともあって、『二夫一妻制』という法律を作りました。

妻が望むなら、夫を二人持ってもよいというものです。


電波少女に、『豆腐王子とアイザック・フォレスター両名を夫にしなさい』という命令を国が出しました。

このことを伝えた使者によると、電波少女は感激して泣いたそうです。

結局、どちらも選べなかったんですね。

電波少女の父は、不審に思いながらも「命令に従い、娘を豆腐王子とアイザック・フォレスターの妻にすることを了承します」と伝えるようお願いしたそうです。

数ヶ月間の準備期間を得て、めでたく電波少女と豆腐王子と弟は国を挙げての豪華な結婚式をしました。



このあとは、国の政治を動かす者たちが一丸となって電波少女に結婚相手の真実を知られないように全力で努力しました。

豆腐王子が豆腐王となった時には、宰相様が豆腐王に自分が政治を動かしていると思い込むような采配をしたそうです。

この国一番の愚王となる豆腐王は、部下たちによって諸外国に先代と同じく賢王と知られることになります。

電波少女はというと、相も変わらず顔だけが取り柄の男二人を侍らせて笑顔でいます。

その電波な姿に、豆腐王の部下たちが涙を飲んでいることすら知りません。

電波少女は電波女となり、素敵に無敵に電波を振り撒いています。

電波女は、今日も楽しく電波っています。

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