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9の秘密 入学式当日編

 今日は、入学式。誰もがどきどきと不安で迎えることだろう。

 

 目覚ましが部屋に響き渡る。


「朝かぁ……」


 目覚ましを止めて、ベットから起き上がる。


 今日から一人暮らしか、いろいろと自分でやんないとな。


 起き上がって、身支度を済ませて、食堂へと向かう。


 食堂へ行けば、奈央先生の朝ごはんを食べれるなんて朝からついてるな。


 食堂へと付くと、桐島さんが居た。


「桐島さんおはようございます」

「苗木君おはよ。早いわね」

「えぇ、奈央先生のご飯が食べれるから早くここに来てしまいましたよ」

 

 そう、と言う桐島さん。


「新しい学校生活、楽しみですね」

「えぇ、楽しみね。苗木君は、何部に入るの?」

 

 直人にもこんなような事聞かれたな。実は俺のことに興味あるのかな、そんなはず無いよな。


「んーん。今のところ考えていませんね」

「そッそう、なら苗木君がもし入るものが無かったら、文芸部に入らないかしら?」

「文芸部ですか、小説を書いたりする、あれですよね」

「そうよ」

 

 表情を一切変えずに、無表情で話す。


「でも、俺小説なんて書いたことないですし」

「私が手取り足取り教えてあげるわ」

「心遣い本当にありがとうございます。文芸部ですか、考えておきますね」

「えぇ、そうしてくれると、うれしいわ」


 やっぱり、無表情で言う。うれしそうな顔しなければ、悲しそうな顔もしない。


 そんな会話をしていると、ほかの人たちが来た。


「おはよう。徹ちゃん、それに桐島ちゃんも」

「おはよ、直人」

「おはよう」


 桐島さんも、直人に挨拶をする。


 しばらくしたら、花澤さんと神谷君が来た。


 みんな挨拶を済ませて、自分の席へと付く。なんだか二日目で自分の席のようになってきた。


「みなさーん、料理を運ぶのを手伝ってくださーい!」


 キッチンから、奈央先生の声が響き渡る。


 俺達全員は、キッチンの中へと入っていく。


 今日の朝ごはんは、ご飯にお味噌汁お魚にサラダにその他いろいろだ。


「これこそが日本の朝食ですね!」

「わかったら、飯運べよ」

 

 直人に注意されて、決められたおかずをテーブルへと運ぶ。


「みなさん、ありがとうございました」


 奈央先生が言う。


「ふぅ、やっと朝ごはんか」

「直人は何もやってないだろ」

「何を言ってんだよ、しっかりやってたぜ、つまみ食い」

「何やってんだよ」

「別にいいですよ、たくさんありますからね。それでは、いただきますか」

「いっただきまーす」


 奈央先生の一言で、みんなが食べはじめる。


「おいしいです!」

「ありがとうございます」


 俺が感想を述べて、先生が感謝する。


 今日から一年生ということで、みんなとたくさんの話をして、ご飯が終わった。


 ご馳走様と、みんなでいい終わり。食器を持っていく。


 奈央先生は、教師ということで、俺達より先に学校行っている。


 お皿洗いを女性陣がやってくれて、俺達は、少し話しながら、登校の時間まで待つ。


「そろそろ、出て行ったほうがいいかな」

 

 時間を見た、花澤さんが言う。


「そうだな、そんじゃ行こっか。徹ちゃん花音」


 神谷君と桐島さんは、すぐに学校へ行ってしまった。神谷君は食事が終わって直ぐに、桐島さんは皿洗いを終わらせて直ぐに出て行く。俺達は少し時間があったため、のんびりしていくことにした。


「そうだね、そろそろだね」

 

 学校へと向かう。


 これから、本当に俺の3年間が始まるのか、少しは不安だらけだったけど、昨日ここへ来て、みんなに出会って確信した、もう不安は無い。


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