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14の秘密 学生会編

 兄貴は俺の前から姿を消して俺は一人残されてしまった。

 どうすればいいんだって言うんだよ、クソッ!

 不安という感情が俺の中に生まれた。


「はぁ、どうすればいいんだよ。兄貴何が言いたいんだよ、俺にはまだ言えないってのかよ」

「とおるちゃーん」


 兄貴とすれ違いに直人と花澤さんが帰ってきた。

 

「どうした。直人?」

「体育館が閉まっててさ、入れなかったんだぜ! 徹を探しに来たのに」

「たぶん兄貴のせいだな」

「兄貴……? あぁ学生会の会長さんか、あの人がやったのか、なら許す!」

「許すって……。あいつがどんなことしたか知らないけど、俺を探してたの?」

「そうそう、回らねえのかなって思ってね」

「そうだな。回るか」


 俺と花澤さんと直人は体育館を後にする。

 そのあと俺たちは図書室へとやってきた。


「ここに何があるんだよ?」


 俺はゲームの主旨がよくわからないまま来てしまったのでルールがよくわからない。


「さぁ?」

「わかんない」


 直人と花澤さんが一緒に言う。

 わかんないのにこのゲームに参加してたんだ。


「じゃどうするんだ? 景品貰えるんだろ?」

「景品か……魅了的だけどな、なんかもう動きたくねえな」


 直人が図書室の椅子に座る。

 

「えっ直人もうやめるの!?」


 花澤さんが驚き直人に言う。


「うん。ひとつ行きたい場所があるから」


 直人がウィンクをして言う。

 ――行きたい場所?


 直人に連れられてきた場所は


「パソコン室?」


 花澤が言う。

 俺たちが連れてこられた場所は、パソコン室であった。


「なんでここなんだよ。ここに何かあるのか?」

 

 俺が直人に聞く。


「ここの職員用のパソコンにこの学校の全校生徒の個人情報が入ってるパソコンがあるらしいんだ。だからそれを取りに来ました」

「いや取りに来ましたじゃねえよ! だからそういうのは犯罪だからな」

「大丈夫、完全犯罪にするから」

「そういう問題じゃねえよ!」

「だから徹ちゃんと花音は前と後ろの玄関見といてね」

「話聞けよ」


 俺と花澤さんは呆れてパソコン室の外へと出て見張りを始める。


 ――むしろ見張りをしてるほうがいかにも何かしてますよと勘違いされそうなんだけどな。


 それから15分後。


「終わったぜー」

 

 扉から直人が出てきた。


「はやっ!?」

「そうか? さてとやることも終えたし教室行きますか。」


 俺たちはこの競技を全くやらずに教室で話をして終わった。



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