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13の秘密 学生会編

「とおるちゃーん朝ですよー!」

「んっ、もう少し、あと五分」

「そんなべたな、言い訳してると、いたずらしちゃうよ」


 目を開けてみると、目の前に直人が居た。なんでこいつが俺の部屋にいるんだよ。


「一応聞いておく、なんで直人が俺の部屋に来て、起こしに来ているんだよ?」

「どう、俺が幼馴染だったらもっとうれしい?」


 綺麗に無視しやがったな。


「うれしくない!」

「ひっどいなぁー、俺がせっかく合鍵を作って、入ってきたのに」

「返せ!」

「はい?」

「かぎ返せ!」

「鍵? なにそれおいしいの?」

「……直人が手に持ってるそれだ」

「あっこれどうぞ」


 直人は以外にもあっさりと鍵を返してくれる。


 ――あれ、こんなにあっさり返してくれるんだ。怪しすぎるだろ。


 階段を下りて食堂へと向かう。


 そこから食事を食べ終えて、学校へ行く。


 学校へ行くのは、やはり俺と直人と花澤さんで登校する。やっぱり、桐島さんと神谷君が一緒に行けなかったな。


「みんなで一緒に学校行きたいよね」

 

 俺が言う。


「いやいや! 無理だろだってあの二人だぜ、神谷とかもろ不良だし桐島とかぜってー話しても、そうね、しかいわねーよ!」

「そんなことないと思うけどな」

「なんで、そんなにかばうんだよ。なんだ昨日の夜なんかあったか?」

「なッなんもないよ!」

 

 直人に知られたらまずい!


 教室に入ると人数はすごく少なく、黒板に来た人から体育館集合と書いてあった。


「体育館だって行こうぜ」


 俺たちは体育館へと向かった。


「うわっ、すっげー人だな」


 直人が唖然としていた。


「なんだよ、昨日見ただろ」

「昨日俺さぼったからしらねーんだよ」

「えっ、昨日直人いなかったの?」

「徹ちゃん俺その言葉すっげー傷つくよ?」


 居なかったんだ、どこにいたんだろ?


「新入生の共だまれぇええええ! あっ徹君以外ね」


 マイク越しに聞いたことがある声。

 

 なんだこの寒気は!?


「こら、大河君そんな言い方すると怖がらせちゃうでしょ」

「だってうるさいんだもん!

「言い方ってものがあるでしょ!」


 女性の声も聞こえる。


 こいつもしかして……!? いやな予感しかしねえ!


 俺たちの前の舞台から二人の人が出てきた。それを見て俺は殺意がわいた、兄貴だ。


「えぇーみなさん。この桜帝学園へ入学おめでとうございます。私たち二人は生徒会です、こちらが会長の苗木大河会長で私が藤本琴音です。みなさんに過ごしやすい環境を作っていきます。そこで今日は、皆さんの祝いとして、皆さんにゲームをしてもらいます、はい大河君説明を」

「宝探ししてこい貴様ら! あっ徹君聞いてるー」

「大河君! ちゃんと説明して」

「はーい。えっとー今からこの学園に隠されてある、5つのパスワードを探していてください。そんで上位何名かに景品プレゼントです」

「補足として説明しますね、この学園のアリとあらゆる場所にこの紙が置いてあります、その紙に書いてあるクイズを説いて、わかったらここに戻ってきてください。それじゃ始めます、よーいドン!」


 体育館に居た生徒は全員ここから出ていく。俺はただ呆然としている。


 なんで兄貴がこの学園に……? さらに学生会の会長だと!? どうなってやがる、あいつは天才だでも、それ以上の馬鹿だぞ、そんな奴がこの学園の生徒会長。


「おい、どおしたよ徹ちゃん?」


 俺がボーとしていたらしく声をかける直人と花澤さん。


「苗木君大丈夫? ぼーとしてるよ?」

「あいつ……会長俺の兄貴だ……」

「はっ!? 会長がお前の兄貴?」

「うん」

「そうなのか!?」

「あぁ、ごめん。あんな馬鹿兄貴で――先に行ってて俺あいつのところ行ってくる!」


 俺は走り出し、あの舞台の上へとやってきた。


「何やってんだよ馬鹿兄貴!」

「その声は徹君!? 来てくれたのお兄ちゃんの元へと来てくれたの?」

 

 兄貴が俺に飛びかかってきたので、回し蹴りを食らわせた。


「うッ!久しぶりこれ!」

「気持ち悪いんだよ!」

 

 横になって倒れている兄貴の脇腹に蹴りを入れる


「ちょいたっ! 痛いよお兄ちゃん!」

「話を聞かせろくそ兄貴!」

「うん徹君にならなんでも話すよ。何が聞きたい女のことこと、それともこの学園のこと?」

「お前が学生会長になってることだ!」

「あぁ、なんかなっちゃった」

「なんかって……」

「あなたが徹君?」


 副会長と名乗る藤本琴音さんが俺に話しかけてくる。


「えぇそうですけど」

「大河君から話はよく――かなり聞かせてもらってるわ」

「こんなあほ兄貴ですいません」

 頭を下げる。

「いえいえ、それより徹君は、この競技に参加しないの?」

「あぁ、そうでした。兄貴が居たんで忘れてました」

「徹君は俺のことをしっかりと覚えていてくれたんだね」

 兄貴は本当に気持ち悪く言う。今にも殴り殺してやりたい気分を抑えた。


「黙れよッ! そんなじゃねえよ、どこぞのあほ兄貴が学生会長ともなれば、この競技自体忘れてたよ」

 

 みぞおちに肘をあてながら言う。


「そか、そうだよね。びっくりしたよね。でもね徹君……」


 兄貴の顔つきが変わった。


「大河君!? 徹君に言うの?」


 藤本さんが驚くようにいう。


 兄貴がいつもの調子ではなく真剣の表情だ。


 あの兄貴がこんなに真剣な表情……あの時以来見たことがない。


「琴音、もしかしたら徹君が例の計画のすべてを終わらせてくれる人かもしれないんだよ!」

「でも、今は時期が早すぎるわ!」


 藤本さんが声を荒げる。


「な、なんの話だよ」


 俺が聞いてみる。


「……ごめん徹君今は言えそうにないや、時期が来たら言うよ」

 

 兄貴が少し考えた結果言わないという答えを出した。

 

「時期ってなんだよ、兄貴!」


 なんだよ、例の計画? 俺が終わらせる? 意味がわかんね。


「ごめん、またね徹君、俺はいつでも学生室にいるから」



 それだけ言って藤本さんと兄貴は俺の前から居ないくなった。


 なんだったんだよ……意味がわかんね。

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