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無名無題2026  作者: 伽藍


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20260627 むーん

 Xは友人が多すぎて吐き出せないので


 同居人のお父様が亡くなられたそうで

 去年くらいから肺炎を拗らせて体調を崩していたのですね。これ書いたっけな。でも持ち直してリハビリ中って聞いてたから大丈夫かと思っていたのですが、また体調を崩してしまったらしい

 傍から聞いていても仲のいい家族だったので、本当に色々と心配


 同居人本人もそうだし、同居人のご家族がね。お母様とお姉様がいるのですが

 同居人は今月末に手術だしお父様は亡くなられてしまうし、もう何も言えないというか 心中を推し量るのも居た堪れないというか 何も手につかないのではないだろうか


 同居人はいま一時退院中だったのですが、6/28に再入院、6/29に手術だと聞いています

 いまのわたしにまともな経済力があったら同居人の地元に行ってたかも知れん…大丈夫だろうか…こちらが落ち着かない


 本当に最悪は舌を全摘という話も出ていたのですが、放射線治療がうまく進んだようで、そこまでではなくなったようです。具体的な話は聞いてませんが

 ひとまず全摘なんてことにならなくて良かった。まだ若いのよ。残酷すぎる



 わたしは親しい人間が体調を崩したり亡くなったことがほぼないので、同居人のことが本当に落ち着かない


 母方の祖母が亡くなったのは子どもの頃だし、母方の祖父が亡くなったのは社会人になってからですが、実母の再婚で鹿児島から千葉に引っ越してからはほとんど交流がなかったので

 まーでも、あの二人がわたしにとって一番親しい人間が亡くなった経験なのかなぁ




 わたしは実母も養父も亡くなってるのですが、彼らはわたしにとって親しい人間ではなかったので

 実母が亡くなってからたしか半年後くらいに養父も亡くなったのですが、正直なところ二人には怒りしかなかった


 どうしていままで生きてたんだろう、って思いました


 何を生み出すでもなく、誰かを幸せにするでもなく、ただ誰かに迷惑をかけ続けて、生きてる意味なんか何にもなくて、むしろ生きているだけで本当に本当にあらゆる人間にとって迷惑で

 なのになんでいままで生きてきたんだろう、このひとたち、って思いました


 亡くなったことへの喜びもなかった


 ただ、ほっとした気持ちはあります。これでこの二人に迷惑をかけられずに済む、って思いました

 たとえば実母が何か事件に巻き込まれただとか、てんかんの発作を起こして何か事件を起こしただとか、発作を起こしてわけ判んないままどこかに行っちゃって行方不明になっただとか、誰かに迷惑をかけただとか

 たとえば養父が誰かに暴力をふるっただとか、それが行き過ぎてうっかり深い傷を負わせたり、あまつさえ○しちゃっただとか、あとは煙草の火の不始末で火事を起こしちゃっただとか

 いや、火事になったところで実家が燃えるぶんには勝手にすれば良いのですが、延焼してしまって周りに迷惑をかけるのが何よりも怖かった。弁償を求められたらどうしようって思ってた

 実母や養父が誰かを傷つけたら? 何かを壊したら? 迷惑をかけたら? その責任を、わたしが負う羽目になったら?? って


 ずーっとそれが怖くて、怖くて、だから二人が亡くなったときには本当にほっとしました。とりあえずこれで、警察からの連絡に怯える必要はなくなったので


 ただね、だったらもっと早くても良いじゃん、って思った


 実母がわたしを生むよりも前。養父が実母と再婚するよりも前。わたしに迷惑がかかるよりも前に、わたしが生まれるよりも前に、○んでくれても良かったじゃん、って


 わたしが生まれてから二人が○ぬまでの間に、彼らが何かを生み出したか? 社会に貢献したか?? 誰かを笑顔にしたか?? 生きてる意味があったか??

 あの二人、働いてもいなかったのよ。実母は病気で働けなくて、養父は早期退職してたので最初は貯金を切り崩して、途中からは年金ぐらしでした。実母と養父の年齢はたぶん30歳くらい離れてたはずです。たぶん。養父の年齢知らんから曖昧だけど もうあやふやだけど、亡くなったときに診断書を見たらたぶんわたしと60歳近く離れてたはず

 実母はわたしときっかり30歳違いでしたね。誕生日も1日違いだった。だから覚えてた。養父は誕生日も知らん


 嘘みたいな本当の話ですが、養父はわたしの名前も正確に知らなかったのよね

 子どもの頃に養父からわたしの名前を教わって、ドヤ顔で小学校の先生に書いてみせたことがあります。使ってた漢字が違ったので普通に訂正されました


 実母はさすがにわたしの名前を知ってたかな…正直なところ怪しいものです。名前の響きはさすがに忘れなかったでしょうが、漢字は途中から忘れていたとしても驚かない

 実母は病気の所為なのかシンプルに頭がおかしいのか判りませんが、夢と現実と自分で吐いた嘘がごっちゃになって自分で判断つかなくなっていたところがあるので


 でも二人とも、悪人ではありませんでした。悪党ではなかった。警察のお世話になったことは少なくありませんが、故意に罪を犯したことはおそらくなかったのではなかろうか。養父はスーパーで後ろに並んでただけの誰かに殴りかかって警察に捕まったことはありますが。理由は知らん

 悪人か善人かで言えば善人だったんでしょうね。ただシンプルに頭がおかしかっただけで


 わたしのことも、まぁ、愛してはいたんでしょうね。世間一般の家族愛なんてものが一体どういうものなのかとんと検討もつきませんが。愛なんか要らないから産まないままでさえいてくれればそれで良かったんですが


 彼らに生きていた意味はなかった。わたしを生み出して育てたのが本当に最悪の所業だわね

 そんな無駄な人生だったら、さっさと○んだほうが良かったんじゃない?? って思っちゃうのだわ。そうしたら養父に意味の判らない因縁をつけられて暴力沙汰になった被害者たちはいなかっただろうし、実母が発作を起こすたびに行方不明だの勝手にコケただの問題を起こして仕事が増える警察もいなかったでしょ



 彼らに生きていた意味はなかった。本当に本当に、意味はなかった。虚しい

 だからわたしには虚しさだけがあって、どうしてわたしは生まれちゃったんだろうって、そういう虚しさだけがあって

 両親が○んだという解放感もなかった。疲れたし、いまも疲れてる。どうしても、生きてる意味が見つからない。どうしても疲れてる




 そういう、感じなので…。だから、親しい人間を、喪うという感覚が、希薄でして

 なんだかなー、と思っている。漠然と怖がっている


 わたしにはたぶん誰かを愛するだとか、大切にするだとか、幸せにするだとか、そういうことはできない


 でも同居人は手術成功して欲しいなーと思うし、元気になって欲しいなーと思うし、我が家に帰ってきて欲しいなーと思いますね



 同居人だけじゃなくてね。わたしの友人とか、知り合いとか、色んなひとね。健康は大事よ。皆さん脂っこいものとか甘いものとかばっかり食べてちゃだめよ。ジュースばっかりじゃなくてちゃんとお茶を飲んでね。これは自分にも言ってるんですけど


 誰かが○ぬだとか、自分が○ぬだとか、そういうことが怖いと思っているあいだは、まだ大丈夫です

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