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第四幕:敵との共謀

やあ、君。

第三幕の崖予告が現実味を帯びる221Bに、最大の敵が招かれる。

ホームズの知性がモリアーティの糸に絡み、創造主ドイルへの逆襲が始まる。

ファウストの魂はハラハラと見守る。物騒な会話が、仁義なき戦いの序曲か。

階段を上って、蜘蛛の巣に飛び込もうか。

やあ、君。19世紀後半のロンドンのベーカー街の下宿の一つ、221Bでの君はメタバトルの会話を聞いたかい?


第三幕、よせば良いのにシャーロック・ホームズは知性をひけらかしてメタバトルの大暴走。

コナンドイルの創造者としての何もかもを打ち砕き、ホームズの運命は崖から投げ飛ばされる事が確定した。


知的な探偵小説が、メタバトルのせいで仁義なき戦いへと発展する。


でも、シャーロック・ホームズは、あろう事か、彼の最大の敵モリアーティ博士を221Bの部屋に呼びつけた。

ボクらは、今からハラハラしてる。

ファウストの魂の行く末を見守るはずが、こんな事になるなんて。


「なるほど、シャーロック・ホームズ。君の言いたい事はよくわかった。

ふふっ、何せ私は君と、ほぼ同等の知性を持つ」そう話し出したのは、白髪の禿げ気味の目が落ち窪んで、痩せすぎて、背の高い男だった。

彼はホームズの近くにある安楽椅子に座ってくつろぎながら、長い骨のような指を絡ませ合う。まさに蜘蛛が糸を編みあげているんだ。

彼の思考は、指で表される。

指には見えない糸が絡み合って、彼の頭脳の中にある計画を緻密に編みあげていく。

「逃がさない方法。それだね」と親しげに話し始める。

「うん。まあ、そういう事だ。」とムダのない意思疎通。

「彼は勝利を確信してくる。僕の顔を必ず覗き込む。」

「そこを私の、ネットワークを使って取り押さえ...」

「崖から投げ飛ばす」

ねぇ、君、彼ら物騒なこと言ってるけど大丈夫かな。君、わかる?



ボクらは時を進めよう。

彼らの行動が何を結論づけるのか、興味がある。


「つまり、全能の神が姿を見せないのは、創造物による危害が可能という証明だ。」とホームズはヴァイオリンを片手に、更にやつれたファウストを前にして宣言した。それは事件解決を見せつけるかのように、彼の勝ち誇った自慢話の幕開けを意味していた。

「それって、ボクが記録しなきゃいけない事なのかい、ホームズ。本当に?」とファウストは彼に聞く。

内容が内容だけに、完璧な記録を求めているワトソン・ファウストは震えてた。


ホームズは、身振り手振りを交えて、

面白おかしく語った。喋り過ぎなくらいに。


ボクは彼が話した内容を上から下まで読み直す。


「まさに冒涜だよ。こんなの世間に出しちゃダメだ。

ボクは君の名誉のために、断固として記録しない。いいね。忘れるんだ。」と言うが早いか、彼は暖炉にメモ帳を投げ捨てた。

「ーーファウスト。君は...まあいいさ。僕にとっては知性を磨く体操みたいなものだ...」とホームズは美しい曲のヴァイオリンを奏でる。

「ふふ、ワトソン・ファウスト。僕は感謝してるんだぜ。君が僕の光の導線である事に。良心とでも言うか...それだけはコナンドイルに感謝してるよ」


(ホームズの優しいメロディが、この冒涜に満ちた物語を優しく閉ざしていく。)

第四幕、ホームズとモリアーティの同盟がメタバトルの頂点!

崖投げの計画がシュールに進む中、語り部のハラハラが読者の緊張を煽りました。

ファウストの魂が敵味方を溶かす瞬間、原作の死闘をひねくれた形に。

第五幕ではワトソンの内省へ。感想、待ってます! 次もすぐ。

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