あーかい部! 67話 ナンなのよ
ここは県内でも有名な部活動強豪校、私立池図女学院。
そんな学院の会議室、現場……いや、部室棟の片隅で日々事件は起こる。
3度の飯より官能小説!池図女学院1年、赤井ひいろ!
趣味はケータイ小説、特筆事項特になし!
同じく1年、青野あさぎ!
面白そうだからなんとなく加入!同じく1年、黄山きはだ!
独り身万歳!自由を謳歌!養護教諭2年生(?)、白久澄河!
そんなうら若き乙女の干物4人は、今日も活動実績を作るべく、部室に集い小説投稿サイトという名の電子の海へ日常を垂れ流すのであった……。
池図女学院部室棟、あーかい部部室。
「……、」
「あ!きはだちゃん、ま〜たゼリー啜ってるの?」
「……、白ちゃんも食べる?」
「いらんいらん。それより、ちゃんとご飯も食べてるんでしょうね?」
「お〜、出してきたねぇ?養護教諭。」
「いつでも丸出しよ……って変なこと言わせないでよ!?」
「う〜ん理不尽。」
「ゼリー飲料も便利だけど、ちゃんとご飯も食べないと体力つかないわよ?」
「つまり白ちゃんみたいになっちゃう、と。」
「そうそう、階段なんか登り降りしたらすぐ息が……ってうるさいわっ!?」
「ちゃんとご飯も食べてるよぉ?」
「なら良いんだけど……。」
「そういう白ちゃんは今日のお昼何食べたの?」
「私?焼きそばパンだけど。」
「それだけ?」
「……、」
白ちゃんは無言でピースサインをして見せた。
「2本いったんだぁ。すごいねぇ、わたしはそんなに食べられないや。」
「そ、そうなの……?ちょっと少食過ぎじゃない?」
「白ちゃんは何本食べられるのぉ?」
「限界は何本かしらねぇ……とりあえず4本は余裕だったわよ。」
「……サバ読んだねぇ?」
「う"っ……!?しょ、しょうがないじゃない!あんなの飲み物みたいなもんでしょ!?」
「っそだろ白ちゃん……。」
「じゃあきはだちゃんは何食べたのよ……!」
「ナンだよぉ。」
「おん?」
「『おん』じゃなくて『ナン』。」
「は?…………あ、ああ〜!『ナン』ね!?美味しいわよねあれ!うんうん。」
「ガン飛ばさないでよぉ……。」
「ごめんごめん、『何だよ』って反抗されたのかと思ってスイッチ入っちゃった〜、あはは……。」
「殺る気スイッチ感度1000倍だぁ……。」
「変なこと言わないの……!」
「変なこと?」
ひいろ入室。
「きはだちゃんったら、私が感度1000倍だ〜、とか言うのよ。」
「エッッッ……!?白ちゃん、全身性感帯だと
ひいろの顔面に白ちゃんの指が食い込んだ。
「お昼ごはんの話をしてたのよ……!」
「そ、そう……か……、」
ひいろは顔面を掴まれたまま応えると、ようやく顔面が解放された。
「いてて……お昼といえば、今日は3人でナンを食べたな。」
「外食でもしてきたの?」
「あさぎちゃんが持ってきたやつだよぉ。」
「あさぎちゃん、今度はパン工場でも始めたの……?」
「モーラさんから賞味期限近いやつ貰ったんだって〜。」
「業務用のナンなんて初めて見たよな。」
「どこから仕入れてくるのかしらね……。業務用ってことはたくさんあるんでしょ?飽きないのかしら……。」
「色々アレンジして消費してるみたいだよぉ?」
「アレンジ?」
「トマトソースとチーズで擬似ピザにしたり、ハチミツかけたり、マシュマロ乗せて焼いたり……だったかな。」
「けっこうバリエーションあるのね。」
「主食だからねぇ。」
「白米に飽きが来ないようなものだな。」
「白米をスイーツにはしないけどね……。」
「でもあんこでお餅食べるよねぇ?」
「あ。」
「お米もけっこう万能だよな。おかきとか美味しいし。」
「それ以上はやめなさい、お腹空いてきちゃうでしょ……!」
「逃がさないよぉ〜?……チャパティチャパティチャパティチャパティ、
「もう、なんなのよ……。」
「チャパティはナンじゃないぞ?」
「知っとるわい!」
あーかい部!(4)
きはだ:投稿完了!
あさぎ:今日何の話してたの?
白ちゃん:ナン……?
ひいろ:まあその、ナンだ……
あさぎ:ナンとなくわかった
きはだ:あさぎちゃんは何してたの〜?
あさぎ:ナンのアレンジ
白ちゃん:本当にやってたのね……
ひいろ:新しいレシピは見つかったか?
あさぎ:それがなかなかナン航してて
白ちゃん:楽しんでるようで何よりだわ
あさぎ:休むにはしょーもない理由でしたね、すみません
白ちゃん:別にいいんじゃない?試合とか大会するわけじゃないんだし
きはだ:白ちゃん寛大〜
白ちゃん:部活動の体を成してれば良いのよ。そのための活動実績だし
ひいろ:ナンで一本書けちゃったしな……
きはだ:えっへん!
ひいろ:最近ちょくちょくあさぎがいないな
きはだ:何してるんだろうねぇ?
白ちゃん:ナンでも焼いてるんじゃない?
あさぎ:ナンでわかったんですか!?
あさぎ:[画像を送信しました]
きはだ:おおツナ乗ってる
ひいろ:美味しそうだな
白ちゃん:ほんとに焼いてたとは……
あさぎ:最近ナンのアレンジにハマってて油断するとトーク終わってる……
ひいろ:ツナは油絞らないのか?
あさぎ:カリッカリのナンで乾いたお口をツナの油で潤す……!
ひいろ:ナン……だと!?
白ちゃん:そういえばインド料理屋に出てくるナンって黄色いオイルみたいなの塗られてるわよね
きはだ:もしかして、ツナ缶に残った油は……!?
あさぎ: [画像を送信しました]
ひいろ:ツナ缶にナンを……ディップだとぉ!?
白ちゃん:両手が写ってるってことは……
あさぎ:どうよアタシの飯テロショット!?美味しそうでしょ♪
きはだ:お隣さんと立席パーティーしてやがる
ひいろ:モーラさんの家にまだナンたくさんあるのか?
あさぎ:ナンはめっちゃあるよ
あさぎ:期限近いのはもう片付いたよ、ご協力感謝!
きはだ:いやぁそれ程でも
白ちゃん:私食べてないんだけど
あさぎ:すみ姉にはあげてないからね
あさぎ:あといらないと思うけどナンいる?
あさぎ:[画像を送信しました]
白ちゃん:ぐあああ……!?こんの愚妹がぁぁあ……!!
きはだ:効いてて草ァ!
ひいろ:全然関係ないけどあさぎめっっちゃ美味しそうに食べてるな
あさぎ:餌付けのしがいがあるね♪




