②超能力一家の秘密~父編~
第二話です。主役は瑠偉斗の父です。
「実はまだ話しておかないといけないことがある。」
「今の話以上に何かあるの?」
「今度、波留にうちに遊びに来てもらうことになってるだろ?その前に俺の家族のことも知っておいてほしいんだ。実は俺以外の家族――保谷家の者は皆、それぞれ特別な力を持っている。」
「お腹いっぱいになりそうな展開になってきたわね…。」
「まず親父についてだけど、実は未来を予知できる。」
「それって、結構最強の能力じゃない?未来の株価とかわかれば、めちゃくちゃお金儲けできそうだし」
「いや、お金持ちにはなれない。親父は未来を予知できるんだけど、それを利用したような行動をとってしまうと未来が変わってしまうんだ。」
「それ意味ないね…。」
「ああ、親父もいつも『未来は流れる水の如く定まらず』って嘆いてるんだ。なかなか悲哀のこもった含蓄のある言葉だよな。」
「……そうね。」
「でも親父は大きな事故や災害を予知した場合、SNSを使って警告を出したりするんだ。そうすると未来が変わって事故や災害が起こらない。そうやって社会に貢献してるんだ。」
「でも、お父さん、きっと嘘つき呼ばわりされてるよね…。」
波留は心の中で思った。その能力を使って、防災コンサルタントとか、もっといろいろやりようがあるはずなのに…。もしかして瑠偉斗のお父さんって、わりと馬鹿なんじゃないかと。
でも、それを口にはしなかった。
次は第三話、主役は母親です。