後始末
パーティAはバッハを残してアジトに辿り着いた。
ドロン、カランは大きな怪我を負ったものの重症ではないようだった。
その後パーティBが戻ってくると、事の顛末を聞き国への通報を行なった。
国の派遣隊が到着すると間も無くしてバッハの遺体が見つかった。
次の日、クラン全員はバッハにお別れを言い、葬儀を済ませた。
そして数日が経ち、全員がアジトに集まった。
カラン「試練ダンジョンが封鎖されるそうね」
ザッカ「すまない、俺の人選ミスだった」
カラン「仕方ないわ。私もクラン移籍しとけばよかったのかも」
カラン「そうすればこのクランにも迷惑かからなかったかもしれないのに」
フェイ「そんな事ないです」
ドロン「そうだぞ。全員仲間だろ。困った時はお互いに助けるのがクランの務めだ」
カラン「ありがとう」
フェイ「僕はあの黒マントを追います」
ドロン「俺も追うぜ。あいつにやられっぱなしじゃ気が済まねぇ」
カラン「そうは言ってもね」
カラン「仮面をかぶっていたし、何も手掛かりがないからね」
フェイ「そうですね・・・」
ザッカ「まぁなんだ、とりあえず地道にクランの規模を大きくしていくしかないな」
ラエザ「そうなの〜。頑張るの〜」
キール「で、これからどうするんだ?パーティとか」
ザッカ「そうだな、すまんがフラムはパーティAに入ってくれ」
フラム「はぁい。よろしくね」
ドロン&カラン&フェイ「よろしく」
ザッカ「初戦で死者を出しちまったからイメージ最悪スタートだし」
ザッカ「安全性の高い依頼をこなしていくことから始めようか」
ザッカ「そうだ、明日パーティAの3人はお城に呼ばれているからそのつもりで」
カラン「バッハがらみ?」
ザッカ「そう。疑われているみたいよ」
次の日、ドロン・カラン・フェイの3人は朝から晩まで取り調べを受けた。
状況証拠から嘘はついていないと結論付けられ、解放となった。