表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/9

初めての冒険

クランはまず名声を上げるために東西南北4つのダンジョンの最下層に行き、スタンプを押して帰ってくるのが通例である。4つのスタンプを集めるとクランランクが1つ上がり、冒険依頼などを受けることができるようになる。

これらのダンジョンは、小ダンジョン、つまり5人以下のパーティでないと入れないようになっている。

パーティBは南のダンジョンを目指し、パーティA「ドロン・バッハ・カラン・フェイ」の4人は北のダンジョンを目指して「防御壁のエリア外(通称:壁外エリア)」に出ていった。

ドロン「俺たちの最初の冒険だな」

バッハ「そうだね。エリア外に出たのは初めてだから緊張するよ」

カラン「そうそう、スキル狙いの盗賊が出るかもしれないしね」

フェイ「怖いこと言わないでよ。僕戦闘スキル持ってないんだから」

カラン「まぁここら辺に出る盗賊は単体だから大丈夫よ」

フェイ「え?そうなの?」


カラン「スキルの強奪はトドメを刺した人しか権利がないからね」

カラン「2人以上いたらスキルの取り合いになっちゃうでしょ?」

カラン「だから普通は単独行動が多いの」

カラン「上下関係のはっきりした盗賊集団もいるけど最近は目的情報はないみたいだから」

カラン「別の国をターゲットにしているのかもしれないね」


フェイ「なるほど」


カラン「まぁ、盗賊にとって一番欲しいスキルはフェイのスキルだろうけどね」

フェイ「え、、」

ドロン「襲う相手のスキルの強さが事前に分かるからな」

フェイ「そっか」

ドロン「まぁ俺が守ってやるから安心しな」

ドロン「それにスキルがなくても戦えるしな」


一応それなりの装備は整えた

16歳までみんなでアルバイトをして貯めた資金で購入したものだ


フェイ「そういえば、モンスターってスキル持ってるんだっけ?」

ドロン「持ってるって話は聞いたことないな」

カラン「モンスターは神から見放された種族だからね」

カラン「人間には神からの加護が与えられるけれど、モンスターにはそれがない」

カラン「でも、人間と同じようにスキルを奪うことはできるのよ」

バッハ「え、そうなの?じゃあスキルを持ってるモンスターもいるんだ」

カラン「いるわ」

カラン「でもスキルを持っているものは自然と序列が上がるから」

カラン「ボスと呼ばれるモンスターを支配する側にまわるのがほとんどよ」

フェイ「なるほどね」

フェイ「ってことはボスを倒せばスキルを得られる可能性があるってことか」


パーティAは周囲を警戒しながら北ダンジョンを目指すのであった。

みんな初めての「壁外エリア」ということもあり、緊張と興奮が入り混じった旅出となった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ