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芽衣との楽しい遊園地

美那side


「おねえたーん!!」


待ちに待った日曜日。

今日はやっとのこと4人全員揃いました。


「よし、めい着いたよ~」

「うん!」

「さすがの暑さですねー」

「ね~」

「おね、たんっ!!」

「なーに?」

「あれにょりちゃい!」(乗りたい)

「ん?いいよ~」


発熱も怪我も乗り越えて頑張った芽衣。

今日は喘息のこととかも忘れて楽しんでほしいなぁ…

ってことで早速メリーゴーランド。


「めいたんあのおうましゃんがいい!」

「分かった、いこう」

「あー走らせないであんまり」

「分かった」


走らないで、と言っても楽しみすぎて浮かれて早足になる芽衣。

よちよち…可愛いなぁ…。


「ねぇ美那」

「んー?」

「あのさ、ぬいぐるみ買ってあげない?」

「あ~…確かにね…」


芽衣は半年くらい前までパンダのぬいぐるみを持っていたけど海に落としてしまって1日中ずっと泣いていたという経験があるのだ。


…だけど喘息と一緒に戦っていけるためには…ぬいぐるみも支えになったと思うし…ねぇ。


「いいよ、買お」


桜は優しい笑みを浮かべた。


「ついたよーーぉ」

「めいもうおうましゃんとっちゃもん!」

「早いね~笑…私ここでいいかな」

「やーあ!!ここにおねえたん!!」

「分かった~」



♪~♪~♪~



「めいしゅっごきゅちゃにょちかっちゃ!」(すごく楽しかった)

「えへ、じゃあ次どこいく?」

「ちゅぎ、あにょおみじゅのやちゅ!」(つぎ、あのお水のやつ!)

「うん」


お水のやつとは、水を的に当てるアトラクションだ。


「お姉ちゃんー濡れたくないから行ってやってー」

「えー私も言おうとしたんだけど…、せっかくの休みなんだしさ、行ってやれ」

「…分かった」


到着して、葵と芽衣が乗った。


「あぃあ~ぃー!」

「きゃ!濡れる~きゃーあははっ」


「葵さん一番楽しんでますねー」

「ですわ」




それからお昼にお弁当。


葵とかはファーストフードとか食べたいって言ってたけど…芽衣には塩分糖分の制限がかかってるからね。


そして午後になって子供用のトロッコ?とかアニマルショーとかで楽しんでたんだけど…



「ねー葵の顔途切れてるよー」

「あは、え、このフィルター良くない?」

「あ!映り良い!もう一枚~」


やってしまった…姉の不用心…

…実は…姉3人で勝手に盛り上がっちゃってめいが迷、子…



「葵はこっちの方探して!」

「うん」

「桜はインフォメーション行って放送とかしてもらって!」

「分かった」



どうしよ、…やばい…いるかな…ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい

今日こそは一滴も涙を出させたくなかったのに…


ごめんね芽衣…ごめんね…

きっと今ごろ小さな体でうずくまって泣いてると思う…

近くにいますように…いますように…泣








「美那!!…美那…!!」

「え…?!桜…?」


桜は泣きじゃくる芽衣をだっこして背中をさすっていた。



…見つかってよかった…ごめんね…本当にごめんね…芽衣…

だけど、…私が…見つけてあげたかったな。…


「…あ、美那?葵に連絡したらうさぎのぬいぐるみ買ってあげるから売店集合だって」

「ん、…分かった」



…私にはまだ芽衣を迷子にさせてしまった、…っていう傷が治らない…


「おねえたん」

「…え?」


ずっと長く泣きじゃくってると思った芽衣。

…まだ涙が引っ込んだばっかの芽衣は私に笑顔を見せてくれた。


…芽衣…大好きすぎる…、…

私が一生芽衣のその笑顔を守る…。



「美那?何してるの?」

「え、あ、うん。うさぎのぬいぐるみね」

「うん」

「ありがとうございました~」


「芽衣、おいで」


よちよち


「はい、これプレゼント。」

「お姉ちゃんたちからだよ」

「…!ありがちょ、……あぃあぃ♪」



可愛すぎてたまんない芽衣との遊園地デートでした…

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