芽衣、大怪我
葵side
芽衣頑張ったね、お家帰って寝ようね...
と思ったのもつかの間だった。
「芽衣、頑張ったね。」
「うわあああああああああああああんぼええええええっぶおおおおおおおおおおおおんブシャア!!」
「あっ、、、ちょっとティッシュとるから待ってて…」
よちよち
「ああ!!歩いちゃだ!!め、!!」
必死に追いかけたけどもう遅かった。
芽衣は坂になってた所の裏道から落ちてしまったのだ。
ダーンッ!!
とたんに、今まで聞いたこともなかったような大きな音がする。
「うわああああああああああああああああん」
芽衣の小さな腕、足は真っ赤になっていた。
私はすぐ病院につれていった。
「うわああああああああああああああああああああん!!うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!ぶぎゃああああああああああああああああああああああ!!」
「ちょっと消毒しますね~…あ…痛いかな」
「麻酔かけて緊急手術した方が...」
「そうですね、家族の方よろしいですか?」
「はい、お願いします。」
「めい!!頑張るのだよ!!」
そして外科医の緊急手術が始まった。
小さな小さな芽衣が、手術室に入っていく。
3歳という幼さで。身長80センチという小ささで。
私より、年上に見えた芽衣。今まで、ずっとずっと喘息で…健康な姉達よりも…苦しんだ…。
芽衣の手術室のランプが光った。
どうか…またあの芽衣の笑顔が見れますように…
そう祈るしかなかった…
...私がちゃんと見てれば...そう思うと涙が出てくる。
何時間泣いてただろうか。
芽衣の手術が…終わる。終わった。
小さな小さな芽衣が帰ってくる…
あの笑顔…見れるかな。
写真では感じられない愛おしさ。
来週、遊園地につれてってあげよう。
すると手術室の扉が静かに開いて、芽衣がでてきた。
「終わりました…」
「成功しましたか?!」
「はい…!!」
「ありがとうございます…!!」
「もう少しで完治しますから、頑張ってください」
「芽衣……泣」
嬉し涙が出てきた。
ありがとう....ありがとう...芽衣....大好き、...頑張ったね
「ありがとう…」
まだ眠ってる芽衣の小さな頬を優しく撫でた。