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おねえたんの凶変

葵side


「ただい……、」


床を見ると芽衣のうさぎのぬいぐるみは綿と生地、目などに小さく切られていて……

目線を上にあげると芽衣が裸で椅子に縛られて今までにないくらい大号泣して、少しでも動けば刺さる裁縫用の針が回りに……


……これ人間がやらないとできないよね?こんなこと…

……強盗でも入ってきたの……?


「きゃあああああああああ!!!」


芽衣を救おうと近づくと椅子の下から黒い布を被ってナイフを持った人…。


「……あの、……ごめんなさい何でもするので……芽衣を殺さないでください…!!!!」


最後の方は涙声になっちゃったけど…

……というかお姉ちゃんとか桜は……?

……まさか監禁とかされてるんじゃ………!!






「あおいっ!!」

「きゃっ!!!」

「あのね…芽衣ね…」


意識しなくても体が震えるのを感じつつ桜から事情を聞いた。

……ショックだった

あのお姉ちゃんが芽衣のぬいぐるみ切ったりとかするなんて思わなかった…

最初は鈴ちゃん可愛がってて桜が注意したら怒ってあーなったらしい……



「……私は……桜は悪くないと思うよ…」



ショックでショックでそれを言葉にするのも大変だった……

……でもここは桜と連携して冷静になんとかしないと。


「桜出れる?」

「ダメ…縛られてる」

「ちょっとハサミ持ってくる…!!」



芽衣の泣き声が家中に響く中お姉ちゃんにバレないようにはさみを取った。

…桜救出……までは上手くいったけど…


芽衣のところには凶変したお姉ちゃん…

近いたらお姉ちゃんに刃物を向けられる恐れもある…

……でも芽衣を助けないと……!!


「ぶあああああああああああああああああっ!!」


今までのボリュームとは程遠い大きさ。


「……桜」

「何…?なんか思い付いた…?」

「…お姉ちゃんが本当に私達を刺す訳ない…脅してるだけと信じて行こ…」

「……う…ん……」

「芽衣があのまんまでいいの?!」

「…だめ!!」



…芽衣を守るし……お姉ちゃんも守る……

お姉ちゃんだって…やりたくて計画的にやった訳じゃないし…

……きっとお姉ちゃんにも嫌なこととかあったんだよね……ごめんね……



私は針に触れてはしまってお姉ちゃんに脅しもされたけど……芽衣を助けた。



……まだお腹がすごく出ててまんまるくてぷにぷにむちむちの芽衣を助けて抱き締めた。

……素っ裸の芽衣は可愛くて……いじわるしたくなったお姉ちゃんの気持ちがわかった……


泣いてる芽衣だってかわいいもん……

かまってもらえなくて泣いてる芽衣が可愛くて意地悪したくなったんだろうなぁ……

……あの人感情に負けちゃうから……










「葵…ごめん……ね」






お姉ちゃんが感情に負けちゃってから数日後…


メンタルの無事も確認されて桜井家再始動かな…?!

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