表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/22

鈴ちゃんおめでとう.......え?

美那side


「鈴ちゃーん!」

「おぎゃーーおぎゃーー」

「かわいすぎるよー桜ぁ〜」


桜の赤ちゃんが退院してきた。

命名は鈴と書いてりん、と読む。


「おぎゃあーーーおぎゃあーー!」

「あれ、ミルク?おむつ?」

「ううん...環境の変化に泣いてるだけなんだって。」

「......へぇ〜。」


優人くんと葵は仕事、芽衣はというとその辺で積み木遊びをしている。

たまにおねえたんも、って言うんだけど鈴ちゃんにお顔覚えてもらいたいからね。笑


鈴ちゃん...

まんまるいおめめにぷっくりぷにぷに...かわいいいいいいいい

小児科で赤ちゃんはいっぱい見てるけど親戚となったらほんとに可愛すぎて理性が壊れるよ...


「.......」

「あ、寝た?」

「うん...寝たぁ!!」

「おねえたーん」

「ん?」

「あしょぼ!」

「ごめんね、ちょっとお口チャックだよ〜」

「...んーん...」


芽衣にも構いたいんだけど鈴ちゃんも可愛いの〜......っていう波が自分の中にある。......

だって、....ねぇ、...鈴ちゃん...



「ふぇ、ふええええん!!」


芽衣が構ってもらえなくて積み木を床に叩きつけた。

...鈴ちゃんが起きて泣いちゃう!!

私は鈴ちゃんを抱いて隣の部屋に行った。


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」


隣の部屋に行っても聞こえてくる泣き声。

...せっかく鈴ちゃんと一緒にいられるのに、とイラついてる自分。

でもどうにもできず、寝ている鈴ちゃんを見て癒される自分。


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」


すると桜が部屋に来た。


「...美那?...どうすんの、?」

「......へ?...いつも芽衣に構ってるんだしたまには良くない、...?」

「んー...まぁね、ってか鈴独り占めしないでよー」

「だってあんたみたいな産休育休ないもん笑」

「でも当直多いから日中よくいるじゃん笑」



「うわあああああああああああああああああん!!」


風船が割れたみたいに泣くめいの声が近づいてくる。

途端に私の頭がキーンとして痛くなる。


「...っ...」

「え、だ、大丈夫?」

「ん、...なんか頭いたくなってきちゃって...」

「うわああああああああああああああん!!ぶぁぁぁぁああああああん!!ぐぁぁぁぁぉぁぁぁぁぉん!!」



||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||



「......芽衣...いっつもうざいんだよっ!!!!!」

「お、お姉ちゃん!!」

「許さない...鈴ちゃんと話しただけで...」

「美那...何言ってんの、...」

「芽衣なんかいなくなればいいの!!!!」




桜井家の家庭崩壊の幕開けだった__



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ