桜の新生活。
葵side
「…あのね美那…葵…」
「ん?」
「お知らせ、ちゅーか…大事な話なんだけど」
「へ?なになに?」
「…何?」
「あのね、私結婚することになったの」
「…へ?!」「本当?!」
…さ、桜?!
…まさか…研修後落ち着いてないようで大変そうだったのに…
恋愛なんてしてる暇あったの…
「…で、お相手は?」
感情の整理が苦手なお姉ちゃんはすぐに口を開く。
…私も聞きたいけど。
「…岡村さん」
「ええ!!ほぼ同期の?!…」
「お、お姉ちゃん静かに!」
「…ありがと、…」
…知らぬ間に岡村優人くんと…
「…で?!で?!いつから仲良くなったの?!」
「…まぁそれは後で話すとして……私優人くんと一緒に住みたいんだけど…」
「…あぁ…芽衣は家に一人じゃいれないからね…」
確かにそういう問題もある。
芽衣の面倒は3人で回して見てた…けど…2人になるのは辛いなぁ…
「じゃあ岡村くん呼んじゃえー」
…感情に振り回されているお姉ちゃんの言葉。
…酔ってるんじゃないか…
「…でもそれもいいかも…」
「…え?!笑」
って事で酔ったお姉ちゃんから出た意見にすることになった。
「芽衣!」
「にゃあにぃ~?」
うさぎのぬいぐるみを抱きながら笑顔でこっちに向かってくる。
そしてお膝にのせて話す…
「あのね芽衣」
「うん」
「桜お姉ちゃんは男の人と一緒に住むことになったの」
「おちょきょにょひちょ?」(おとこのひと?)
「そう。1ヶ月くらいしたらこの家に来るんだよ。」
「…めいたんおちょきょにょひちょこわい…」
芽衣は私のお腹にぎゅってしてくる。
…私も強く抱き締めた。
「ふふ、だいじょーぶ。」
「…んー…こわいことしゃりぇにゃい?」
「あは、怖いことはしないけど一応お医者さんだから注射はするかな~」
「……しょりぇこわあい~…んーん…」(それこわぁいー…ん~)
「ごめんごめん~」
桜の結婚なんて意外中の意外だったな~…
私も新生活楽しみだぁ。笑