表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
98/226

EP20 テレサ③

雪姫が気が付きます。誰が敵?が次第に明らかに成っていきます。

「7か国議会が紛糾?」

ゴルノバ王は、部屋に入り、説明を始めた。

「この度のキメラを、ペイン国の仕業と、他国が名指して非難を初めた」

根拠なんかあるの?

「ペイン国は、先進代文明では、キメラの研究をしていたグエン帝国の上にある。

人類域で、唯一グエン帝国領跡にあるのが、ペイン国だからだ」

それだけって?証拠も無しに決めつければ、怒るよ。


ゴルノバ王は、ボードにラムタ大陸を描く。

ラムタ大陸は、南北に長い長方形の形をしている。

赤道を書き入れ、2時から8時に向かい、線を引く。


「ざっくりだが、ここがペイン国だ」

赤道直下の左側の海岸線。そこがペイン国で、確かに2時から8時に引かれた線の上側の中にある。

「ミサキが止めたが、止まらんし、ワシでも収まらなんから、ステラに行かせたが、何かおかしい」

ボードの下に、ペンを置くゴルノバ王。

「ラリア、ジプト、リカの、ペインの隣接3か国が、一斉に非難を始めた」

東側にある、3か国だ。


「頭から決めつけ、3か国の足並みがそろっている。情報を共有してるような感じだな」

言いたいことを、慎重に言葉を選んで話している感じがした。

「襲撃を受けたのはルーランだ。主導はルーランであるべきが、何故かジプトがシャシャリ出て・・・」


確かに人は、たまにやる。

自分が無実の時、疑いが掛かるのを恐れ、とりあえず誰かを犯人に仕立て上げる。

だが、これは無実の者だけの行動とは言えない。犯人も同じことをやるからだ。


確たるモノが無い以上、ペイン国を庇う事も、3国を支持することもできない。

真っ直ぐで、公平な王様だからこそ、困るしかない。




・・・・

・・・・・・あれ?


私は、王様が書いた地図を見て、違和感を覚えた。

これって・・・。



「みんな聞いて!」

立ち上がりボードの前に立つ。

「この歴史、領土の位置は、なんでわかったの?」

突然の的外れな問いに、みんなは少し困惑したが、リアちゃんが答えてくれた。

「それは、歴史調査チームの研究により判明した事です」

「ミサキのチームの功績だ」

そうか。マリアの記憶からじゃないんだね。

「申し訳ありません。私には領土の情報は与えられませんでした。

戦地で起動され、目標を指示され、撃つだけでした」

そっか、マリアの記憶じゃないなら、間違いないかも。


「これってさ、おかしくない?」

私は、ルーランの王都の位置を『ブルグ王国の首都』地図上で右下に丸を書く。

そして、その対角線、左上に『グエン帝国の首都』の丸を書き込む。


「それがどうかした?昔から分かって居る事だぞ」

それぞれの首都の位置は、残された文献から、分かっていた。


「なら、これでは?」

私はペイン国の所に丸を書く。『キメラの研究施設』だ。

そして、赤道上に、もう一本、太く線を引く。


しばしの静寂。アーロン君が「あ!!分かりました!」と、声を上げた。

「そうか。確かにおかしい」

「言われてみれば、でございます」

ブルックやギャリソンも分かった。


   『国境の近くに、重要施設など作らない』

まして、ペイン国は、オリンポス山脈を挟み、わずかな土地しかない場所だ。

最前線中の最前線。もっとも闘いが激化しやすい場所に、重要施設を作るはずがない。


「マリア、当時の戦闘記録はある?」

「はい。残っていますが・・・」

よし、なら分かるかも。


「攻撃目標の方位の記録ってある?それとオリンポス山脈を挟んで戦った記録は?」

「あ!それなら」

マリアを開発したブルグ王国は、領土の大半を南側に持っていた。

この地図が正しければ、攻撃は南から北に撃つことになるはず。

「遠距離攻撃の殆どが『東方向』です。オリンポス山脈は、常に右に見て攻撃をしていました」

ビンゴ!

私は大陸の真ん中。上から下に線を引く。

左右を2分した。


マリアは、右から左に攻撃をする。

オリンポス山脈が右に見え、攻撃は東方向。

「これが、正しい領土の位置関係」

大陸を2分していたことは、やはり文献から分かっていた。

斜めに2分ではなく、左右に2分が正解だ。



「となると、ルーランの一部も、グエン王国の領土?」

王は驚くが、すぐ理解した。

「と、いう事は、研究施設の遺跡があるのは、ペインだけでは無いと言う事だな」

7つの国で、グエン帝国の領土の上にないのは、西側海岸にあるランド国だけだ。


ランス国とルーランは国境沿いになる。

私の理屈では、施設があった可能性が低い。

「施設の有った可能性の高い4か国。ペイン、ラリア、ジプト、リカ。

そのうち3か国が、ペインの仕業としている・・・。こりゃ、その3つが怪しいわな」

ブルックの言うとおりだ。

「雪姫、よく気が付いた!大したものだ」

お褒めの言葉をいただいた。コンサルタント料は頂けるのかな?



ゴルノバ王は、とりあえず、この話は伏せておくように、と言い残し、戻っていく。

3Fの窓から、親子でだ。


証拠は無いし、有ったとしても、それは領土の問題だけの話だ。

教科書は書き換えられるかもしれないが、今回の問題の解決にはならない


むしろ混乱を広げるだけになる。



嫌な臭いがしてきた。








魔人族から情報を得ていたのは?

情報部、部長の登場です。

係長がジェームス。では部長は?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ