EP17 異世界の勇者②
内容変更の為、前書き、後書きは削除しました。
「ケイン、邪神3体。閻魔級2に、ドザーグ級1だ」
今度は髭の大男!被る帽子に『閻魔』と書かれて・・これって、こいつが閻魔大魔王か!?勇者チームには、閻魔大王まで居るのか?
「ん?見慣れないのが居るな?」
「お客さんだぞ。他の世界から来てるぞ」
「そうか。なら下がっているが良い。こいつらの力は半端ないからな」
喜んで、そうさせて頂きます!
私とマリリンさん、飛鳥さんは、後方へ下がる。
「わたくしの横に。防壁を張るので安全ですわ」
アイリス女王が「氷壁!」と唱えると、私たちの前には、高さ30mにも及ぶ氷の壁が築かれた。
私の氷壁と比べ物にならない!
「セイレーン!だぞ!」
アリスさんが叫ぶと、海の中から黒い球体が現れる。
「あれは、魔道兵器のセイレーンですわ」
魔道兵器って、勇者チームはそんなものまで持っているの?
「雑魚は任せてよね~」
「マオ、ピーー 激パフ」
マオさんとピーさん?に、ターナさんが支援魔法をかけた。
ペットの鳥さんも戦うのか?
「いっくよ~毒魔法!超毒霧だよ~」
「怪光線ピーーーーーーーよ」
マオさんの放つ紫の霧、ピーさんの口からは怪光線!!
沢山いた飛竜が一瞬で壊滅。
「雑魚ボスは任せたぞ。セイレーンは右側だぞ!閻魔は左を倒すぞ」
巨大な体。伸びる触手。雑魚ボスと言うほど弱そうじゃない!
「あれは邪神ですわ。この世界の中でもトップクラスの敵ですわ。
特に真ん中のドザーグクラスは、天界、魔界、下界を滅ぼすクラスの敵ですわよ」
!?なんだと!そんな敵に、この人数で?
「閻魔砲!!!!!」
閻魔様の口が光りだす。
「ハドロンブラスター発射!!」
黒い球体が唸りをあげる。
同時に放たれた光は、爆音と共に、邪神2体を倒す。
「魔王!頼む!」
ケインさんが叫ぶ。魔王まで勇者チームなのか?
「ラスボスのドザーグ級は、私たちだぞ!いくぞ!」
「パパ!絶対高温!行くよ!」
「来いアリッサ!」
絶対高温って、物理限界魔法!?アリッサさんは物理限界魔法が使えるの?
勇者が中央で剣を抜く。
そこに、アリッサさんの魔法が放たれる。
「行くぞ旦那様!絶対零度だぞ!」
アリスさんの魔法・・絶対零度?物理限界魔法?なんだこの二人は!!
「二人の魔法は受け取った!九重!混ぜ合わせだ」
ケインさんは、アリッサさんの魔法と、アリスさんの魔法を剣で受けると、吸収した。
「婿殿の剣は、九つの魔法を混ぜ合わせることのできる聖剣ですわ。
そして、アリスとアリッサの、二人の相反する物理限界魔法を混ぜ合わせることで、虚数世界の魔法を生み出しますわ」
受けた説明では理解しきれないよ…。とにかくすごいと言うことなだよね。
ケインさんの剣が黄金に輝く。
「いいわよケイン!撃ちなさい!」
「おお!行くぞ九重!」
振り下ろされた剣が放つ、黄金の光は、敵を一瞬で消滅させる。
「俺たちの勝ちだ!!!」
声が出ない。余りの凄さに、言葉が無い。
これが歴代6位の勇者チーム。うちのギルドなど、赤子以下だ。
マリリンさんも同様だった。
飛鳥さんは、なぜか目を輝かせている。
「婿殿、レナさんから連絡ですわ。午前中の侵略予約の『銀河将軍』様と『残虐将軍』様から、キャンセルとの連絡ですわ」
ビビったに違いない。
こんなの見せられれば、この人たちと、戦う気にはなれるはずがない。
「このまま、予約の相手と思っていたぞ。午前が暇になったぞ」
「午後『暴坊将軍』との戦い 憂さ晴らし」
「たまには暇も良いよね~」
凄い余裕だ!世界を救った後の会話じゃない!
「時間があるんだ。柊さんたちと、模擬戦でもやるか?」
勇者様の折角のお言葉ですが、ご遠慮・・・
「遣ります!遣りたいです!」
って、飛鳥さん!!!
「よし決まりだぞ。女神を呼ぶぞ」
「ですわ。ティナ様や、シータ様がいらしゃれば、死んでも生き返らせてもらえますわ」
死ぬの前提だ!!
「飛鳥さん、見てましたよね。私たちで戦える相手ではありません」
「そうだよ。ぼろ負けするよ。死んじゃうよ」
自分たちの戦力を知る、私たちの意見だが・・。
「陸自魂は、こびず!ひかず!かえりみず!です!」
どこの世紀末兄弟だよ。
「雪姫。いいじゃない」
氷姫さん。
「確かに相手は強いけど、胸を借りておくのも経験よ」
氷姫さんが出てきてくれた。
「死ぬ経験が出来そうですね・・・体験するのもアリかもですね」
マリリンさんは、遠くを見ていた。
「こっちからは、ティナの妹の『女神シータ』と、ターナ、アリッサを貸すぞ」
「シータです。姉には及びませんが、頑張ります」
「絶対勝つ」
「パパが相手だよ。楽勝だよ」
頼もしい援軍が来た。
「ワシが審判をやろう。ルールは、敵の大将に『ぎゃふん』と言わせれば勝ちのカモミールルールだ」
意外と平和的なルールだ。
「お互い物理限界魔法は禁止。作戦タイムは30分だ。正々堂々と戦うように」
よし!遣るからには精一杯・・・って、なんでアリスさん達、「ええええ」って顔している?
「ケインたち、ズルが出来ないと弱い」
「パパから姑息を取ったら、魂のない人間と同じだよ」
勇者って、そんな人なのか?
「皆さん、女神として進言します。作戦会議です。お互いの能力を理解し合いましょう」
シータさんの提案で、私たちは作戦会議に突入した。




