EP17 異世界の勇者①
EP17を「コラボ」と題していましたが、コラボ作品の不都合により、タイトルの変更と、一部を書き換えて居ます。
私たちは「カモミール」と言う世界で、ルーランへ帰還する日までお世話になる。
ここカモミールは、女神ティナの育てた勇者、数々の強敵を倒し、世界を幾度となく救った、この世界の歴代6位の勇者「ケイン」の居る世界。
そして、ケイン率いる勇者チームもまた、大魔王が腰砕けに泣きながら逃げるレベルのツワモノぞろい。
って、女神は言うけど、どんな猛者の世界だよ。
私たち、食い殺されないよね。
「ようこそカモミールへ」
女神ティナに連れられて、王都に着くと、盛大な歓迎を受ける。
「ルーランと、日本からの皆さん。歓迎いたしますわ!」
女王アイリス様から、握手と歓迎の言葉。
「私がプリンセスのアリスだぞ。ゆっくりしていくぞ」
プリンセスアリスと並んでいるのが、歴代6位の勇者だと聞いている。
「ケインだ。大変だったらしいが、ここでは気を遣わずに、楽にしててくれ」
ティナさんからは聞いていたが、怖そうではない。普通のお兄さんだった。
「では、硬い話は抜きですわ!宴会ですわ!歓迎の宴ですわ!」
飲めや、歌えの祭りが始まる。大分ぶっちゃけた世界の様だ。
「この部屋を使うと良いぞ」
プリンセスアリスが、王宮内の一室に案内してくれた。
右隣はマリリンさん、左隣が飛鳥さん。すごく綺麗な部屋を用意してくれた。
宴会は、24時間続いた。
ギルドの連中も、飲ませたら凄いが、ここの連中はレベルが違う。
お開きを告げると「早いわ」「早すぎる」との声が聞こえて来た。
宴会は、48時間過ぎてからが本番らしい。
疲れた。今は寝る。が、広い部屋に一人・・・なんか寂しいな。
と、思うのは、私だけではなかった。マリリンさんが、枕抱えて来た。
「ご一緒しても良いですか?」
勿論ウエルカム!
「色々ありましたね」
たった3週間ほどだけど、確かに色々あったね。
「早く帰りたいですね」
「うん・・・」
話を続けていたが、マリリンさんから、寝息が聞こえてくる。
私も寝よう。
「おはようございますだぞ」
プリンセスが起こしに来てくれた。
「私の事は、アリスで良いぞ。敬語もいらないぞ」
気さくな王女。クラリスを思い出すな。
マリリンさん、飛鳥さんとテラスに出る。
朝食の料理が出ていた。
テーブルには、女王陛下と勇者様、他3人の女性が椅子に掛けていた。
「紹介しますわ。カモミールの勇者チームのメンバーですわ」
アイリス女王は、私たちに近い方から紹介してくれた。
「マオ様。毒魔法の使い手ですわ。肩に乗るのは、ペットのピーさんですわ」
「よろしくだよね~」
「ピーーーーー」
魔法使いって感じのとんがり帽をかぶり、杖を持つ少女。
毒魔法って、どんなのかな?
「ターナ様ですわ。妖精族ですわ」
「ヨロ」
妖精の名にふさわしい・・綺麗な人だ。いや・・綺麗すぎる。なんか拝みたくなってきた。
「レナさんですわ。機械族で、軍のトップを任せていますわ」
「よろしく頼む」
機械族って、マリア達みたいな?
「まだメンバーは、沢山いるぞ。今は出払ってるから少ない方だぞ」
アリスさんが、飲み物を持ってきてくれた。
私たちは朝食をいただいた。
「ケイン!また来たわよ!例の連中よ」
マリアに似た感じの女性が、飛び込んできた。
「セレス、騒ぐなだぞ。お客様の前だぞ」
「また来たのか?懲りない連中だな」
なにが来たかは分からないが、アリスさんと勇者様は慌てては、いなかったか。
「ちゃんと順番守れ」
ターナさんが立ち上がる。
「ここは~私たちだけでいいかな~」
「ピーーーーー」
マオさんとピーさんが、テラスから出て行った。
「来たって何がですか?」
「侵略者だぞ」
!?
さらっと凄いことが聞こえた。
「ちゃんと登録して、予約を入れてくれれば、チームで手厚く相手をするぞ。いきなり来る無法者は、塩対応で相手をするぞ」
侵略者って登録制なの?
「ターナ様では、手加減して貰えませんわね」
女王陛下が、上品にお茶を飲みながら言う。あの二人って、そんなに強いの?
「強い?何を言う。あの二人は勇者メンバーのフロントだ。強いとか言うレベルではない」
レナさんが、当たり前だと言う顔で言う。
「でも、毎回だと、さすがに不愉快だぞ」
「なら俺達が出るか?止めを刺せば、次はない」
「ですわね。ルールを守らない方がいると、他の方に影響が出ますわね」
話し方は穏やかなんだが、内容が穏やかではない…。
「セレス、アリッサに招集だぞ。今回は本気で行くぞ」
ケインさんが、剣を持ち立ち上がった。
やはりすごい勇者だけあって、剣を持つと凄い貫禄だ。
「あ。あの、私たちも行っていいですか?」
私は興味があった。ランク6位の勇者チームの戦いに。
「いいぞ。戦い方を参考にするぞ」
快く参加させてもらえた。
「天空の鍵!ゲートだぞ!」
アリスさんが、手に鍵を持ち、ゲートを開いた。
ゲート石のような物かな?
ゲートから出ると浜辺。
海の方には、沢山の飛竜。どう見ても、ヤバそうな敵だ。
「あの飛竜・・・ロプロスクラスですよ」
マリリンさんも、飛竜を見て怯える。
ラムタ大陸を滅ぼしかけた、翼竜ロプロス。
それクラスが、数えきれないほどいる。
「あれ~ケインも来たのかな~」
「奥の方に邪神がいる」
「あら、今回は、向こうも本気のようですわね」
「面白いぞ。邪神ごときで、私たちに勝てると思うなだぞ」
なのになんで、この人たちは余裕なんだ?
「パパ!お待たせ!」
ゲートから出て来たのは、アリスさんと同じ顔の女の子。
「娘のアリッサだ。別のチームに居るが、必要な時は戻ってもらえる」
ケインさんが、紹介してくれた。
「さて、久々にアリッサも来たことだし、本気で行くかだぞ」
アリスさんが、楽しそうに前に出た。




