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EP11 襲撃②

まだ戦いは始まりませんw


ジェームス係長は立ち上がる。

「情報は、当ギルドの派遣員からのモノです。そして情報元は、魔人族の協力者からです」

(!?魔人族?)

私が驚くんだ、重鎮たちの驚きはそれ以上だ。

「き、君は!魔人族と繋がりを持っているのかね?」

当然そこに食いつかれる。『魔人族と交流がある』これは不味い事に成るかもしれない。

違法ではないが、過去に人類とは、戦いの歴史のある魔人族だ。


「皆さんお持ちの情報。魔人族との戦いの歴史は、すでに1500年以前のモノ。情報とは常に更新されるもの。化石のような情報で、我々は動いたりはしません」

「分かって言っているのか!かつて人類を滅ぼそうとしていた連中だ!」

「魔人族との取引などあり得ん!」

非難轟轟だ。


「ジェームス係長。貴方が誰と取引し、情報を得ようと、我々の伺い知るところではありません。

ですが、国益を守る立場として、国の情報が漏れるのは、見過ごせない事態です」

ステラ女王、それって・・・。

「ご安心ください。情報の管理は徹底しております。こちらからの情報は、何一つ漏らしてはおりません」

「では、見返りは何んだ?ただで情報を貰っている訳ではあるまい」

王の疑問も、もっともだ。

「見返りはありません。しいていえば、来るべき時に『パイプ』となって欲しいと言われております。

魔人族は1500年の間に変わっています。

現王の出現により、バラバラに動く一族は統治され、組織的な社会を形成し、対話による関係の構築が、可能な相手となっています」

ジェームス係長の言葉に、重鎮たちも静まり返る。


「ジェームスよ。その協力者とは、どの程度の地位にある者だ?」


「ゴルノバ王のご質問にお答えしましょう。協力者は、魔人族の中でも、昆虫族の監視を行う部門の最高位の方です。そして、この情報の提供は、現魔人王もご存知の事」

ジェームス係長は、腰を落とし椅子に腰かける。その際、私に小声で「テレサ様の父上です」と教えてくれた。


・・・テレサの?

そうか、こっちに居る、テレサの身を案じれば、情報は正確なはずだ。


「コードの発動を行う!各自コードイエローに従い、行動を起こせ!」

王が決断した。

「ジェームス。協力者とやらに『感謝する』と、わしの名で伝えよ」

流石は、出来すぎ王と、ステラ女王だ。

ステラ女王の『私たちの伺い知ることではない』の言葉は、魔人族との関係を不問にするという事だ。

そして王の『わしの名で』と言うのは、関係を認めると言う事。

私たちが、いわれなき非難を受けないための配慮だ。



「国の情報部に、スノープリンセスの情報部を編入。情報の収集に全力を挙げてください」

ステラ女王の指示の元、情報部が軍に編入される。

「ワシは、7国議会に出向く。現場の指揮はステラに任せる」

私たちは、一度ギルドに戻る。その上で、コードイエローに対応する。



ラムタ大陸の南側の人類域には、大小7つの国がある。

ざっくり分けると、人類域を横に半分、縦に3等分で6つのエリアに分ける。

上の3つをA・B・C。下の3つをX・Y・Zとナンバリングする。


ルーランは1番大きな大国でYとZが領土となる。

Aは2つの小国が2分している。東側の海岸線にあるのが『ペイン国』。内地の方が『リカ国』

Bは『ランス国』

Cは『ランド国』

Xは『ジプト国』と、超小国の『ラリア国』が、ペイン国と隣接する形である。


オリンポス山脈が領地にあるのは『ペイン国』『ランス国』『ランド国』

の3国。

7国議会が立ち上がると、ゴルノバ王が議長を務めるが、侵攻が予想される国の軍が主導を持つ。

各国から派遣された軍とギルド、冒険者は、主導となる国の指揮下に入り、敵の殲滅を行う。



ギルドに戻り、幹部と付き人全員の招集をする。

今回はギムも来ている。


ステラ女王経由で、7国議会の情報が入る。

ペイン、ランス、ランドの3か国が、オリンポス山脈の山々に『震度計』を設置し、地下を進むヒアリ族の動きを、捕らえる作戦を始めた様だ。


ヒアリ族は、人間サイズのアリ。

200万もの大群が居れば、地下での振動も大きくなる。

良い作戦だが、私は否定的だった。

ラムタ渓谷を吹きすさぶ風が、影響するから、比較数値が無いと、データーは信用度が落ちる。



「リアちゃん、地図出せるかな?」

リアは、人類域の地図を映し出す。


ジェームス係長の情報にあった侵攻開始地点。

昆虫域と魔人域の国境を掘り進めれば、最短コースはランス国の中央付近。

ローク山の麓が有力になる。


「リアちゃん、ランス国拡大。高低差も知りたいから、高低図を重ね合わせてくれる」

リアは、私の要求に答えてくれる。

「地下水脈ってわかるかな?」

リアの仕事は早い。すぐに重ねたものが映し出される。


地下を進むアリにとって、地下水脈は危険な存在だ。

当然ヒアリ族は、それを熟知している。

地図によると、ローグ山の麓、地下50Mに地底湖がある。

「ここよ」「ここだな」

私と同時に、ギムが同じ場所を指さす。


(うぁぁぁぁ・・・ギムと同じかよ・・・)


「ヒアリは、この地底湖を迂回して、ミバラ山の麓に出てくる」

ミバラ山は、ローグ山よりに東に150Kほどの距離。

「俺の感だと、ここだ」

私のは読み。ギムのは感。価値が違う!



「雪姫様、ステラ女王陛下より、出現予測地点が『ローグ山の麓』で、決まったとのご連絡です。直ちに大型ゲートにて、全軍の移動を開始せよとのご連絡です」


違う、そこじゃない!

ローグ山の麓にも来るとは思うけど、本隊はミバラ山の方だ。

・・・どうする?決めたのは、7国議会。

ギルドが口を出せるわけがない。


私は、ステラ女王へ直通で連絡を入れる。


次回は、ステラ女王の活躍の場です。ミネルバの切れ味が書けているか?

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