EP5 マックスの宝探し②
マックスの机から、出て来たモノとは?
「夢でね、マックスに会ったの。白姫さんも一緒だった」
私は、二人の事を話した。
「マスター、奥様と・・」
「死んでも幸せな奴だ」
「なんか安心しましたね」
付き合いの長い、マリア、ギム、アーロンは、どこかホッとしていた。
マックスの死は悲しい。でもマックスが、奥さんと居られることは、喜ばしいことだ。
「それで、マックスから頼まれたことが有るの」
これを遺言と言うべきか?
「マックス様の机、でございますか?亡くなられて以来、そのままのはずでございます」
「良し、引き出しの奥の物、処分。相当大事なものだよ。外部には絶対に漏らすなって言ってた」
私たちはマックスの部屋へと行く。
「この机に、マックスが座っていたんだね」
私はマックスが居たギルドを知らない。もっと早く会いたかった。
「では姫、引き出しを抜きますね」
「ガオガオガオ」
「ドイル様は、一応下がってるようにと、仰っております」
危険物の可能性もある。
トーマとドイルが、引き出しの奥をライトで照らす。
「ありますね。これですか?」
中から、何かを取り出した。
わぁ~おん♪
エロDVDだぁ・・・・・
「確かに処分してもらいたい気持ちは、分かりますな」
「ええ、男なら、死んでも死に切れませんね」
(ギャリソンとアーロン君の理解度の高さ、お前らも持ってると言う事だな)
出て来たDVDは、20本。全てR-18。
乙女に頼むことかよ。
「待ってください・・・まだ奥に何か・・箱?」
トーマが奥から、箱を見つけた。私は吸わないけど、たばこ箱だ。
「これは、たばこですね」
マリアは箱を受け取る。
「マリア様、箱を見せていただけますか?」
リアが何かに気が付く。
「この箱、ギミックがあります。手品で使う箱みたい・・・」
リアちゃんが、箱の四方を確認する。
煙草の箱は、縦に真っ二つに割れる。中には、紙が1枚と、鍵。
「これは、部屋の鍵のようですが、見たことはありませんね」
ギャリソンは、マックスの屋敷や、ギルドの建物を管理している。
ギャリソンが知らない鍵なら、ここや屋敷ではない。
「『DVD』?なんじゃこれ?DVDに鍵つけてたのかマックスは?」
紙を見たサマンサ。紙には「DVD」とだけ書かれていた。
鍵付きのエロDVDって、どれだけ大事なんだよ。
「では、これも処分と言う事で、よろしいでしょうか?」
「ぼくが貰ってもいいかな?」
女性陣・・ドン引き。
手を上げかけたダイルが、慌てて手を下げた。
机の引き出しは全て抜き取り、中には何もないことを確認した。
出て来たのは、エロDVD20枚と、鍵と紙だけ。
(私も大人だから、男性がこういうのを見るのも理解してるよ。
でもさ、あんな綺麗な奥さんが居るんだし・・・)
「では、わたくしが責任もって焼却処分を」
ギャリソンがDVDを束ね、持ち上げる。
「あの!待ってください」
リアちゃん?
「もうちょっと、よく見ても良いですか?」
リアは、DVDを机に広げると、1枚1枚、まじまじと見だした。
「ヴぇ?・・・リアちゃん?」
(君、そんなものに、興味あるんだ?)
「これ、おかしいです」
???みんなも首をかしげる。
「マスターはスケベです。DVDを持っていてもおかしくありません」
うんうん。全然フォローに成ってないよ。
「マスターの嗜好は『獣系』です。それも『Sプレイ』です」
顔を赤く染めながら、リアは言う。
「あはははは。リアちゃん・・・」
(ここでマックスの性癖公開はないわ)
「見てください。このエロDVDは、すべて人間や、妖精族、ギア族の女優さん達です。獣人物が1本もありません!」
「なるほど、確かに言われてみれば」
「属性の合わない物って、あまり見ないからね」
「ガオガオガオ」
「ドイル様の発言ですが、・・・割愛させていただきます」
(繊細な男心・・と言う奴か)
「もしかすると・・この鍵についての情報が、そのDVDの中に隠されている?と言う事ではないでしょうか?」
それか?マリアの意見、確かに一理ある。
「パッケージだけ別物で、中身は情報の入ったDVD。ありえますね」
眼鏡をクィっと持ち上げるアローン君。
「試しに1本、見てみますか?」
トーマは1枚のDVDを手にした。
「いいねいいね~あたいもエロDVDってさ、見てみたかったんだ」
サマンサさ・・・エロだけだと、意味がないんだよ。見たいのは情報だからね。
何故か私の部屋。
幹部達、付き人達が揃う中、エロDVDの鑑賞会が始まる。
「では宜しいでしょうか?」
ギャリソンがDVDをセットした。
「電気消すよ」
トーマが電気を消す。
「トーマ様。電気は消さなくても」
マリアが言うが、
「ガオガオガオ」
「ドイル様は、暗くして見るのが普通だ、と申しております」
おまえらなぁ・・・・
映像が流れ出す。
!!!!!!R-18!
凄いシーンから始まりやがった!
「ギャリソン!止め止め止め!」
私が止める。
「待ってください。もう少し・・・」
マリア、あんた・・・・。
人類の繁栄の歴史が流れ続く。
「マスター、間違いありません。このDVDには、大事な情報が隠されています」
人類の繁栄?
「サブリミナルです。100コマに1コマ、マックス様のメッセージが入っています」
サブリミナル効果?聞いた事がある。
「この1分間で入っていたメッセージは『ぜ・ん・ぶ・み・ろ』でした」
「全部見ろ・・と言う事は、このDVDを全部見れば、鍵の秘密が」
やはり、鍵には何か秘密がある。
「と、いう事になりますね。これはちゃんと見ないといけませんね」
「仕方ありませんね。マックス様のご指示では、見るしかないですね」
アーロン君とギャリソンが、目が笑っている。
「リアちゃん、データを読み込んで、解析ってできない?」
見る必要はない。データーの解析でメッセージは読み取れるはず。
「あの。出来ます。出来ますが・・・そんなデーターを体内に入れたるのは・・・」
あ~そうだよね。分かる。うん分かるよ。
マリアもだよね。
「マスターごめんなさい。私も・・・嫌です」
だよね~
「クレアちゃんは、どうかな?」
トーマがクレアに聞く。
「すみません、私・・そっち系は、まだ未体験で」
クレアちゃん、真っ赤だ。
(トーマぁぁぁ、嫌がるの分かってて聞いたな)
「となると、仕方ありませんね。男性陣で拝見するとしますか」
「ぼくは見慣れてるから、全然OKだよ」
「ガオガオガオ」
「・・・・・・・」
カウラちゃんが、ドイルの通訳すらしないよ。
苦渋の決断で、男性陣に任せることにした。
スロー再生で、メッセージは読み取れる。文字の羅列になるだろうから、それはギア族の解析で対応する。
「じゃ私たちは出てるよ。私の部屋で頑張らないでね」
男性陣を残して、私たちは部屋を出た。
マリアが、ギルドフラッグを、リアちゃんが、マックスの言葉が掛かれた額を持ち出す。
「この中に、ギルドの魂は置いてはおけません」
だそうだ。
「マリア、3時の酒の時間だ」
あれ?ギムは残らないの?
「残る?なんでだ?」
そうか。ギムは、エロDVDなんかに興味ないんだ。
「ギム・・・好きよ」
マリアがギムの肩越しに抱き着く。
例の五日病の件以来、マリアは大胆になる。
「お、おう。俺もだ。だから酒を付き合ってくれ」
今はギムが、アーロン君達より、いい男に見えた。
妖精の女優さんのDVD・・充分お宝のような?
月曜日の更新は、夜になります。




