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EP4 恋せよ乙女①

ロボ子と鈍感男の、恋の物語。全5編です^^

「ギム、だれか好きな人いる?」

外堀を埋めたりはしない。本丸に直接攻撃。


「好きか?ウィスキーより日本酒だな」

言葉分かるか?誰かって聞いたよね。

「マスター無駄です。この方に聞くときは、分かりやすく聞かないと、ダメです」

リアちゃんのアドバイス。これ以上分かりやすくって・・・。


「ギム、マリアのこと好き?」

これ以上ない直球だ。

「ああ、好きだぞ。マリアは酒を付き合ってくれるからな。マリアは、手に持つだけで燗が出来る。いいやつだ」

・・・言葉が出ない。類稀な鈍感だ。が、隣のマリアは満更でもなかった。理由はどうあれ「好き」と言われたことには違いない。

上機嫌で、ギムの盃に酒を注ぐ。


「マリア、ちっと来て」

マリアはナイスボディーなんだ。武器は使わないと。

まず、男なら反応する色気だ。

「ジャージってのも問題だけど、もう少し、胸元開けてさ。こう!」

マりアの胸元のファスナーを、半分まで下ろした。銀色だけど半乳が見える。


「でも、胸元は・・・」

「分かってる。クリスタルがあるから、隠したいのは分かる。でもね、男はね、その隠したい姿に、反応するんだよ」

JKのコイバナは、世間が思うほど爽やかではない。

放送なら「ピー」音で、会話に成らないような内容を話している。


男の弱点は「隠したがる所を、チラ見せしながら恥じらう。これでイチコロ」

と、やりすぎ同級生が話していた。


「さぁ、この格好で色っぽく迫る。こんな感じだよ。いいね?」

「・・・はい。マスターが仰るなら、私頑張ります」

マリアはギムの横に座ると、テーブルに反身を乗り出し、下から上目使いで、胸元を隠すように手で押さえ「ねぇ・・・ギム」

これはいったな。

見ていた雪姫は確信した。完璧なポーズと角度。これで落ちなければ、犬かバッタだ。

「マリア・・・眠いのか?」

(・・・・・くそ!バッタか、あいつは!)



雪姫は燃えた。「この恋、私が実らせる!」

雪姫の部屋では人知れず、ギルドフラッグに炎が灯る。


「マスター、ギムに色気は無理です。あいつは生殖器官の代わりに、風鈴が、ぶら下がってますから」

アーロン君・・・

「そうそう。風鈴の舌に結わえてある短冊にね「剣&酒」って書いてあるんだぜ!」

マジか?


色気がダメなら直接攻撃だ。物理的な色気で勝負!


雪姫はマリアとギムの間に入ると、ギムの左手を持ち、マリアの胸に押し当てた。

「!!!」

赤面するマリア。

「どう?ギム。マリアの胸だよ」

これで反応しなければ、ミトコンドリアだ。

「硬い」

(死んでしまえ!!!)


「マスター・・・・私、ギムに胸を・・」

なに幸せそうな顔してる?乙女か?乙女だろう?乙女だよな?

「だって鷲掴み・・・です」

・・・こっちもダメだ。


「雪姫、無理だってばよ」

見ていたサマンサは、楽しそうに笑う。

「雪姫様、努力は認めますが、さすがにギム様相手では」

ギャリソン迄か?

「ガオガオガオ」

「ダイル様は、不可能は不可能だから不可能と言います。と仰っております」

あんたら、付き合い長いんだから、なんかないの?



「マスター、恋の相談なら、僕以外に居ないのでは?」

ママに相談とか無しよ。


「恋とは、押せば離れ、引けば寄って来るものです。今のように、気のない相手に、強引に行くのはダメです」

ほうほう・・流石はスケコマシ。


「気のない相手には、引いて構えます。いつもと違う態度で接し、その変化で、相手の心を揺さぶるのです」

トーマ見直した!

「また、弱った自分を見せるのも、効果的です」

神だ!神が降臨した!



「行くよマリア!不屈の魂は、何事にも屈せず、何物にも屈せずだよ」

「マスター。あの、まだ胸の余韻が・・・」

おい。


「いい?ギムに、いつもと違う態度で接するの。そうね・・・お酒、注いで上げないとかが、いいかな?」

「・・・そんな・・・ギム死んでしまいます」

死なねぇよ。

「冷たい態度。これが相手を引き寄せるって、マザコンが言ってた」

「冷たい態度・・・ですか?分かりました。やってみます」


マリアが座る。

ギムは、変わらず飲んでいた。

ギムの盃が空く。が、マリアは酒を注がない。

「マリア、酒」

ギムは当たり前のように、杯をマリアの差し出す。

「・・・・・・」

「マリア・・お前・・」

ギムのマリアを見る目が変わった。

「おおおお。今度は行けそうだ」

雪姫、期待する。

「ルル!マリアが壊れた!お酌機能がぶっ壊れた」

(ねぇよ!そんな機能!)


もうだめだ・・・不屈の魂が折れそうだ。

「マスター、最後の手段です。マリア様の機能を弱らせます」

ルル?出来るの?

「私も見ていました。マリア様が不憫です。なんとしてもギム様に、想いを酌み取っていただかないと」


最後の手段。弱ったところを見せる。

奥でルルがマリアの調整をしてきた。

「マ・・スター。これで・・・宜しいで、しょうか?」

うぁ。目がかわいい。そうだ。男子が言っていた。

 「見舞いに行った時にな、なんか惚れちゃってよ」

男は、弱った女の子が大好きだ!



マリアをギムの横に座らせた。

自分では歩けない状態だ。


寄りかかるマリア。

「どうしたマリア?」

「・・・ごめんね・・なんか・力が入らなくて」

「!!!!!ルル!マリアを見てくれ!様子がおかしい!」

ギムが慌てた。

「申し訳ありませんギム様。マリア様は現在、50%の出力しか出せません」

ルルが説明する。

「それって大丈夫なのか?マリアは壊れないよな?」

相当慌ててる。

「はい。故障ではありませんが、直ちにお部屋で休む必要があります」

妖精のルル!上手いぞ!


「マリア、今日はもう帰れ。な、休むんだ」

「うん・・でも体に力が・・」

「俺が連れて行く。マリア、いいな?」

おお~お持ち帰りだ。


「ギム様、マリア様をよろしくお願いします」

ギャリソンの追い打ち。

「ギム、マリアを寝かせたら、添い寝をしてあげな。じゃないとマリアは治らないぜ」

ナイスだサマンサ!


「分かった。寝かせたら添い寝だな。横に寝ればいいんだな?」

「任せたよギム」

(完璧だ。ギア族にも、H機能はあると聞いた。同衾さえしてしまえば・・)

ギムはマリアをお姫様抱っこすると、マリアの部屋、ギルドの2Fに向かった。

マリアは弱った腕を上げ、親指を立てていた。


「ララ、今日は泊まらせて」

マリアの付き人のルルは、マリアの部屋で一緒に住んでいる。

今日は部屋には戻れない。ギムと住むララの館に泊まるつもりだ。



マリアの部屋。

ギムは抱えたマリアをベットに寝かせる。

服はどうしようとか?脱がせた方がいいか?とか、考える頭はない。

ただマリアを布団に寝かせ、自分も横に寝る。


大人の時間の始まりだ。


が、ギム・・この男、ベットに入ると、10秒で寝れる男。

マリアもまた、機能制限中。動けない。


なにも起こらない。ただ並んで寝ているだけ。

翌日、それを知った雪姫は、ただただ脱力。


次回こそはと、燃える雪姫だった。



次回は「恋の伝道師」の登場です。

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