表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/226

EP3 雪姫動く⑥

0話に、作品解説を付け加えました。

今後登場のキャラは、簡単に説明。

「姫、ジェームスから連絡だよ。こっちに向けて、進軍が開始されたってよ」

サマンサからの報告が来た。ビンゴだ。


『地主 ナリキン様からの依頼です。

種まきしたところを踏まれては堪らん。何人たりと、わしの畑を通すな。依頼金額2000G 違約金0』


2000Gとは奮発したね。

当然、依頼主が出すわけではない。これは迂回依頼だ。が、依頼主が名乗りを上げているし、理由ももっとも。

「この依頼、受けた!」ギルド総出で対応する。


進軍は闇の中で行われている。

お見合いのからくりに気が付いてなければ、相当接近されるまで、見つける事は、なかったであろう。



ーーーー敵、ロロ卿ーーーー

「ロロ卿、間もなく国境です」

兵士が、最後方から来る、ロロ卿に伝える。

「軍勢1万。数なら負けるが奇襲ともなれば、強固な守りも脆いものよ」

闇夜の中、静かに軍勢は、国境を超えていく。

ーーーーーーーーーーーーーー


「?」

敵の先兵が、何かに気が付く。

暗闇の中に燃える炎。


「前進止まれ!進路上に何かが居る」

燃える炎は、次第に勢いを増す。炎の明かりが、闇夜を照らす。


    「ギルド、スノープリンセス!参上!」

  明りに照らされ、現れた白い髪の少女が宣言する。

   「今なら閻魔様との謁見は、キャンセルOKよ」



「貴様ら!我らをクラリス王妃との見合いに行く、トーマス様護衛兵団と知っての狼藉か?」

(知ってるよ。知ってるけど、知らんぷり)

「誰だろうと関係ないわ。地主から、畑は種が植えてあるから、誰も通すなって依頼が来たの。私たちが依頼を受けたギルドよ」


場所は田園地帯。畑のど真ん中を通り、奴らは進軍している。


「地主だぁ?貴様!平民ごときの依頼で、我らジプト帝国次期国主の進路を阻むというのか!」

(知ったことじゃないよね)

「依頼を受けた以上、貴方達を一歩も進ませない!」



「マスター、現在地の動画が、配信されています」

やっぱりだね。ご丁寧にリアルタイム配信とはね。

「マメですね。ですが、言い分はこちらにあります。護衛兵団の同行は許可しましたが、進路についての許可は出していません」


「前を開けろ!不敬だ!」

まだ言ってるよ。

「アピールでしょう。スルーして構いません」

アーロン君他みんなは、落ち着いていた。

正直、1万の軍勢を前にすると、良いのかな?と思うけど・・ね。


「ねぇ、ところでギムは?」

あれ?いない?そういえば見てないね。

「召集のコールはしていますが、お気づきにならないようです」

リアちゃん、知ってたんだ。

「直前の予定が、王宮で剣兵に指導、とありました。恐らく、まだ指導中でないでしょうか?」

冷静な分析。流石はリアちゃん。


でもさ・・。

「指導って?王宮でだよね。夜中なのに、ひっくり返るような騒ぎだよ。気が付かない訳ないよ」

「ギムだから・・・」

マリアの一言で、みんなは納得した。

(ギムってすごいな)


「この数相手では、わたいやギムの出番はないよ」

ギムとサマンサは近接戦闘だから、今回のよう広域戦闘は、基本出番なし。居なくても全然OK。後でお仕置きだけどね。


「どうやら、閻魔様は残業のようですね」

敵が進軍を開始した。

「この蛮族め!我らの前に砕け散るがいい!」

蛮族扱いかよ。


「ガオガオガオ」

「ダイル様は、では私が参りましょう、と申しております」


ダイルが前に出た。

「ガオガオガオ」

「ダイル様は、大地の聖霊よ、その愚かな者たちを肥やしにし、新たな命を生むがいい、と申しております」

そこも訳すんだ。


敵のど真ん中、巨大な魔法陣が大地に表れる。

次の瞬間、底が抜けたように、大きな穴が開き、兵たちは飲み込まれる。大地は何事もなかったかのように、元に戻る。


「敵残存兵力7000。なおも進軍中」

リアちゃんの報告を受け、トーマが動く。


「キラビー召還!」

魔法陣から無数の蜂が敵に向かう。

一刺しで、はい、さようならの毒バチ。

蜂の一団は、暗闇の中、兵士に襲い掛かる。


「敵残存兵力、4000。一部撤退していきます」

自分たちだけ逃げようってか?

「マスター、敵からの魔法攻撃です」

残りの敵は魔法部隊か?

「任せてください。魔法防壁展開」

テレサは、防御系や回復系魔法が得意。


「攻撃は私が」

マリアが両腕を前に出す。光の玉が形成される。高エネルギー攻撃の光子砲だ。

「光子砲。連射」

感情のない声と共に、敵の魔法部隊に光子砲が火を噴く。


マリアの左胸から、2本の電池が排出される。

「2次攻撃、準備」

マリアの付き人のルルが、左胸の上に開いた、2つの穴に電池を差し込む。

「マリア様、電池装填完了です」

「第2弾攻撃開始」

感情のない、マリアの声が次弾の発射を告げる。

マリアはリアちゃんとは違い電池式。光子砲などの攻撃で消耗した際は、付き人のルルちゃんが即時に交換する。


「敵魔法部隊殲滅を確認しました。残存兵約700です」

マリアの右胸から電池が排出される。

「攻撃終了します」

マリアの目に感情が戻る。


1万の大軍にも、楽勝なんだね。


「マスター、どうしますか?追いますか?放っておきますか?」

「追う!敵は殲滅!」

王様から言われていた。

「雪姫、もし奴らがジプト領地内に逃げ込んでも、気にするな。俺が何とでもしてやる。好きに追いかけて、叩け。遠慮はするな」

そう、食い残しは非礼だからね。


奴らの逃げ足は速い。でも追いつける。

私たちは後を追った。

・・・私はリアちゃんに、おんぶして貰ってだけどね。


見えて来た。林に入り、道が限定される中、前方に敵集団を捕らえた。が!先頭を走るサマンサと、マリアが突然立ち止まる。

「雪姫を守れ!」

サマンサが叫ぶ。

木々の中から、飛び出してきた敵。敵は逃げる時間を稼ぐために、奇襲部隊を配置してあった。

「マリア様は中へ」

テレサが防壁を張る。


マリアは、接近戦には不意向き。

火力が大きく、溜めが必要となり、攻撃準備中は無防備となる。

しかも武器は、ミドルレンジ以上。近接用の武器はない。


サマンサが、防壁の外で戦うが、敵の数が多い。

ギム不在が、ここで堪える。

サマンサを掻い潜り、敵が防壁に直接攻撃。防壁が破られる。

ピンチだ!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ