表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/226

EP2 ギルド③

まさかの、前書きの順番間違い。今度こそ、受付業務のすばらしさを。

ギルド受付。

クエストから戻った冒険者たちを、最初に向か入れる部署。

 

クエストで傷ついた時もある。失敗し、落ち込んでいる時もある。

そんな彼らを、温かく向かい入れる場所。それがギルドの受付。



「またかい!あんた達、何度失敗すれば、気が済みむんだい!」

受付嬢ジェシカ。背丈250cm。胸部周り250cm。腹部周り250cm。巨大な寸胴が、受付で大きな声を上げる。


「5連敗とかないよ!次からペット探しでもしな!」

クエストの失敗続きの冒険者チームが戻り、激を飛ばす。

「3連敗以上はゴミだよ!明日来るときは『私はゴミです』って名札付けて来るんだね。付けてないと中に入れないよ」

指をポキポキ鳴らす。


激もまた、愛。たぶん愛。きっと愛。



「あの、新規で登録したいのですが」

幼い男の子と女の子。新品の剣を身に着け、傷一つない防具を着る。

冒険者を夢見、12歳の解禁の時を待ち、今、新しい世界へ、夢と希望を胸にやってきた新規登録者。


「ふ~~ん、あんたたち、なるの?年は大丈夫よね」

指先にネイルをしながら、横目で見る受付嬢「アリーン」

「はい。僕たち12歳になりました。大丈夫です」

年齢制限。R-12。

冒険者は身一つで稼ぐ仕事。危険なことは勿論、命を落とすこともある仕事。年齢には制限が掛かっている。11歳未満は、冒険者登録不可である。


「ふ~ん3ヶ月かな?奥の1番窓口で、登録料を払った後、4番窓口で身長や体重計って。棺桶作るから」

相変わらず、ネイルの手は休めない。

が、幼い冒険者は、礼をすると、1番窓口にかけって行った。


「3ヶ月・・かい。お可哀そうにね」。

ジェシカの言葉の意味は、推定余命3ヶ月である。

長年窓口業務をこなしてきたアリーンは、一目見ると、冒険者の資質が分かる、特殊能力を身に着けた。長年の感が、幼い冒険者の余命を予言した。



「おい!そこのボケカス!またクエスト失敗か!くず!」

もう一人の受付嬢「ミリア」。戻ってきた冒険者を指さし怒鳴る。

ギルド再稼働の際に雇われた新人。受付嬢としての、ジェシカとアリーンを、尊敬の念で見る少女。


「失敗するなら、クエストなんか受けるな!」

真似である。単にジェシカの真似をしているだけである。

「2か月半!」

適当である。これも尊敬する先輩アリーンの真似である。

形から入る女。ミリア。


そんなミリアに、冒険者は近寄って行く。

「おい、ミリア。俺たちはクエスト成功して戻ったんだぜ」

ミリアの頭に、大きな手を載せ、撫でながら冒険者は言う。

「う、うるさいよ!次は失敗するから!先に予言したの!!」

足掻くミリアを、冒険者もまた、温かく見守ってる。



「遅いね・・」

ジェシカが時計を見た。

「バッカスのチーム、だよね」

アリーンも気が付いていた。


クエストに出る時は、予定表を提出する。クエスト内容から、チーム全員の名前、戻りの予定時間も記入される。

「でも、まだ8時間ありますよ」

バッカスの予定表を見ながら、ミリアは言う。


「あいつらなら、他の連中の半分で達成できるはずだよ」

「あねさん、この場所は東側のルートを通ると・・」

地図を広げて、目的の場所を見ていたアリーンが指さす。

「先週モンスターの目撃情報があった場所かい。嫌な予感がするね」


受付嬢。単に笑顔を振りまくだけにあらず。

冒険者の力量と特性を把握、予定表を見ながら、トラブルは無いかに気を配る。


「モンスターの目撃・・・バッカスさん達、心配ですね」

ミリアも不安げな顔つきに成る。

ジェシカの感は、的中度が高いからだ。

「出かける時、『先週、子供が生まれた』って‥喜んでいたのに。無事だといいけど」

ミリアの一言。

「あんたそれ!死亡フラグだよ!」

「あねさん、緊急援護要請だします」

受付が動く。



 コンコン

雪姫の部屋のドアがノックされる。

「雪姫様、受付より緊急援護要請が来ました。対象はバッカスチーム。難易度A。受付依頼です」

部屋に入るとギャリソンが、雪姫に伝える。


「テレサ、サマンサ!お願い!」

待機メンバーは日によって違う。

今日の待機、テレサとサマンサに指示を出す。


サマンサは、赤いTシャツにホットパンツ。出動は赤いスカーフを首に巻く。

テレサは、ワイシャツにズボン。キャリアウーマンスタイル。出動時には、ローブとお面をかぶる。半魔人であることに、コンプレックスを感じているからだ。


「行ってらっしゃいませ」

ギャリソンから渡された、スカーフとローブ、お面を受け取ると、二人はゲート室へと向かった。



2時間後。二人は戻る。

「雪姫!援護完了だぜ」

サマンサの報告。


バッカスのチームは、ジェシカの予想通り、モンスターと遭遇。

蜘蛛のモンスターは、バッカス達に連絡を入れさせる前に糸で攻撃。

全滅の危機にあった。



ギルドの受付とは、案内だけにあらず。冒険者を守る最前線とした、プロフェッショナルの集まりでもある。



250cmの寸胴体系のジェシカさん。また出てきます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ