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転生したら“あ○ぼの”だった

作者: ダイヤミ

K-1ファイター“あ○ぼの”の、あの試合の真相?!

これは数年前の出来事だ。

その日は、めったに風邪など引かない僕が風邪をこじらせてしまっていたんだ。

遠くなっていく意識の中、僕はどうなってしまうんだろうと不安な気持ちだった。


———————————


どれほど意識を失っていたのだろうか。時計など見る余裕も無い。ハッと目が覚めたその瞬間に我が身に襲いかかる感覚。

体が重い。体が熱い。体が動かない。


あぁそうか僕は風邪を引いているからな。。。


なんとか重たい体を動かして寝返りをうった。

目の前にある全身鏡。虚ろな目に飛び込むその姿。。

僕はそっと目を閉じた。

まぁ何かの間違いだと自分に言い聞かせた。


僕はそっと目を開けてみた。

目の前にある全身鏡。虚ろな目に見えるのは、“あ○ぼの”の姿だった。。


おっふ


驚いた勢いでなんとか起き上がり座ることができた。

なぜ僕は今、バンテージを巻いた短パンで巨漢なこの体になっているのか。絶望感と疑問でいっぱいだった。

体が重く熱いのはこの体の特徴だ。風邪など関係無い。体が動かないのは重すぎるからだ。この体のあらゆる部分にツッコミを入れ、どうしたものかと考え悩み途方に暮れていると


コンコン!




——————キツネだ。



キツネじゃ無い。ドアをノックする音がして誰か部屋に入ってきた。

かくかくしかじか〜事の重大さを伝えた僕は信じてもらえることなど当然なく、そのままどこかへ連れて行かれた。



——————試合だ。



格闘技経験など無い僕がこの重たい体で出来ることなんて当然ひとつも無かった。


みんなもきっと記憶にあるだろう。。

相手のハイキックをまともに受けて僕は崩れ落ちた。


そこで意識を失ったのか、気がついたら僕は家のベッドで横になりテレビを見ていた。

そこにはK-1のリングでKO負けをした“あ○ぼの”がいた。もしかしたら入れ替わった“あ○ぼの”が心配して試合を見ていたのかもしれない。

結果、負けたのは僕だ。いやいや僕では無いが。

僕だけど僕では無い。うん、“あ○ぼの”だ。


まぁでもなんか悪いことしたなー。


つって。


きっとテレビ見ながら意識が薄れていってあんな夢を見たんだろう。あれは全部夢だ。

コンコン!からのキツネだ。なんてあるはずが無い。


夢だろう。



しかし転生先があそこなのは遠慮しとくよ。。


つって。


—————————完



ありがとうございました。

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