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Master and Servant  作者: 浅葱悠兎
一章
8/11

3

「「「おかえりなさいませ、坊っちゃま。」」」


「あぁ、ただいま。頼んだアレは届いてる?」



「はい。」




小さな小包を受け取り藍奈を連れて自室に戻る。




「想様、それは…?」


「お前への贈り物だよ。」




「私に…ですか?」



「そうだよ」




藍奈にそれを押し付けて着替えを始める。



「想様、私は…」


「そこにいてくれて構わないよ。 …あぁそれから、その小包開けな。」


「はい。」





ぺりぺりと包みを開ける音がして、そのあとすぐに藍奈の感嘆を含んだ声が聞こえた。





「気に入ったかい。」



「…はい、とても。」





贈ったのは藍奈に似合うであろう黒のワンピース。


藍色の髪に似合うはずだと思って特注したんだ。





「ありがとうございます、嬉しいです…。」




「うん。」




ワンピースを抱きしめて笑う藍奈を見ながら僕も口元を緩ませた。

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