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Master and Servant  作者: 浅葱悠兎
一章
11/11

6

約束の時間ぴったりに玄関にたった。




…のだが。





「藍奈がいない…。」



約束に遅れるような子じゃないのに。



少し考えて近くにいた使用人に藍奈を探すよう言いつけた。

忘れているとは考えられないけれど。




玄関ホールでしばらく待っていると、ぱたぱたという音が聞こえてきた。




「想様!」


「…藍奈?」



贈ったばかりのワンピースに見覚えはあるが、それを着て走ってくる女の子は見慣れない姿だった。



いつもおろしている藍色の髪を二つに結んでいるからだと思う。





「藍奈、その髪は?」


「高田さんがやってくださったんです。」



高田(タカダ)というのは藍奈と仲のいい使用人の一人。

確か髪をいじるのが趣味だったと思う。




「高田にやってもらったのか。」



ただ結んでいるだけかと思ったが、編み込みがされていたりして手のこんだものだった。



「少し遅れてしまって…。すみません…。」




しゅん、としょげる彼女の頭にそっと手を置いた。




「…可愛いね、よく似合ってるよ藍奈。」


「…ありがとうございます…。」





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