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Master and Servant  作者: 浅葱悠兎
一章
10/11

5

「おはようございます、想様。」


「…おはよう、藍奈。」



またいつもと変わらない朝が来た。

昨日のように予定があるわけではない今日は、言ってしまえば暇なのだ。




体を起こすといつもと同じ…、メイド服に身を包んだ藍奈がいた。



「藍奈、僕があげたワンピースは?」


「仕事には不向きかと思いまして…。」




僕は少し考えて確かに、と納得した。




「そうだね、不向きだったね。ごめん。」




言いながらベッドから下りカーテンを開けた。






「藍奈、」


「はい、想様。」




「いい天気だよ、どこかに出かけよう。」



開けたカーテンの先には綺麗な青空が広がっていた。





「昨日のワンピースに着替えておいで。僕はその間食事をしている。」



「はい。」




「1時間後に玄関で。」




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