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転校生
「へっくしゅんっ!!、、、やば、」
昼休み、くしゃみがとまらない。絶対風邪をひいたと思いながら昨日の出来事を思い出していた。
「なんだよシュン。風邪か?どうせ昨日学校抜け出して河原で寝てたんだろ!」
幼馴染のマコトだ。彼はが学力、運動神経共に良く、生徒会長をつとめる男だ。おまけに優しい。
「お前は透視能力でもあるのか?」
「ばーか。いつものことだろ!それより午後に転校生がくるんだってさ。昨日学校案内したけど変わった感じだったなぁ。」
「へぇ」
シュンは愛想のない返事で返す。
「なぁマコト。篠笛吹く女ってどう思う?」
「は?」
「やっぱりなんでもない。」
「おいおい。なんだよ!聞かせろよ!」
マコトのあまりの勢いにシュンは昨日の出来事を全て話した。
「篠笛ねぇ。なんかリナみたいだな!」
マコトは懐かしそうに空を見上げる。
「おーい。席つけ。」
担任の五郎ちゃんが眠そうに入ってくる。
「今日はまず転校生を紹介する。入ってこい。」
教室の扉が開く。
続