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プロローグ

放課後の教室ー


俺の隣には学校でも指折りの美少女がいた。

「カイト君、早く···」


彼女は白い肌にほんのりと赤みを帯ている。

「早く、脱いで下さい」


物欲しそうな声。

彼女の手には、B5サイズのスケッチブック。

「私、放課後の教室って···」


そこまで言って、彼女の声は一旦静止された。

「篠宮···?」


「はぁ···っ、興奮します···! もうダメ」


そう言って彼女は勢いよくスケッチブックを広げて何かを描きはじめた。


「し、篠宮···?」


ガリガリ


ガリガリ


教室には鉛筆の音だけが響いている。


「おーい」


反応がない。


「おーい、篠宮さーん」


もう一度。


更にもう一度声を掛けようとした、まさにその時、


「! 出来ました···っ」


バッとスケッチブックをこちらに向ける。


「織田先輩···っ、教室でするなんて嫌です···!」


かぁっと頬を赤らめる。


「どうした、森」


ニヤニヤ


「···先輩のいじわる」


「嫌ならやめてもいいんだぞ」


「え」


「···なんて言うわけないだろ」


「先輩のばかっ」


見つめ合う二人。


ちゅ、ちゅっと二人はキスを交わー 』


BL漫画だった。

そう、この少女は真性腐女子。

それも自給自足までするかなりの上級者だ。


「教室で絡み合う二人。けしからんですよ! はぁはぁ」


「うん、もう見せないで下さい」

涙目だった。


彼女のこの趣味に付き合うのは今回で二度目。

指定された場所で言われた格好で立っているだけのお手伝いである。


「カイト君、ありがとうございましたっ」


「はは···」


一仕事終えた彼女は幸せそうに微笑んだ。

俺はこの顔が見たくてこんなことをしているのである。


腐女子なアイツに萌えたら負けだと思う。

でも彼女は思わず抱き締めたくなるほど可愛かった。


「この次もお願いしますね、カイト君っ!」


そもそも俺は負けているんだ。

はじめまして。もしくはお久し振りです。

結構前にここで萌乃という名前で投稿してました(..)

ヤンデレの次は腐女子か···って感じで温かい目で見てほしいですね!

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