僕と影
冬休みなのに暖かい日差し・・・いい気持ちだろうね。
俺は宿題に手つかずですねはいwww
小説初作品です!
だめだしとか悲しくなるなぁ(汗)
まぁ見てってくださいな。
よく晴れた日だ、青空が広がり雲一つない晴天。
手元にある宿題を投げ出して外に出て遊びたいくらいだ。
ため息交じりで宿題を始めるがどうにもこうにも頭が回らない。
別の宿題をしよう・・・。
手元にあった宿題をほっぽり、『魔道』の宿題を手に取る。
魔道は魔法と似ている学問で、まぁなんというか科学とかとは何かが違うなんかとしか言いようがないものだ。
魔道の宿題は大体が実践問題なので、「できる」「できない」がはっきりしている。
僕の場合は「できる」側にいて、成績は10,000人中の第2位だ。
2位ということはかなりの自慢だ。
今回の長期休暇で出された宿題は、「魔道」「科学」「神道」の三つだ。
ついさっきまでやっていたのは「神道」だ。
カミサマのことなんかわからないってことだよ。
「~・・・」
呪文を唱える、たいていの人は呪文だけじゃ発動しない。
目の前に小さなドラゴンが召喚される。
全長約50cmといったところだ。
「ギャフ?|≪何か御用でも?≫」
愛らしい鳴き声で尋ねるドラゴン
「ギギ・・・|≪いや、宿題でさ、特に何でもないよ。≫」
それに答えるように此方も声をだす。
ドラゴンは理解が早い。人間の何十倍も頭がいい生物だ。
あきれ顔でドラゴンは飛び去っていった。
魔道の宿題は簡単ですぐに終わる。
科学に手をつけようとしたとき、何かが窓の外でざわめいた。
紛れもないこの感覚は『魔』だ。
魔は影の者と表の者の肉を好んで食す厄介な存在。
魔は一人の表を狙う。
今日の僕には影がない。
つまり僕だけここにいるってこと。
自分が甘かった、魔は夜しか来ないと思っていたから僕の影に「明日は休んでいいよ」と言ってしまった。
「グゥルルルル」
魔が窓とか関係なく侵入してくる。
「ひぃ・・・」
思わず後ずさる・・・情けないぞ自分!
「グワァァァ!!」
相手が襲いかかってきた地面に叩き付けられる。
爪で肉を引きちぎられる・・・。
「イン リイゼイト ライト!|≪我をたすけよ!≫」
途端に足元は黒く染まり、赤い目をぎらつかせて外に飛び出した。
そのあと起きたことは早すぎてわからない。
ただ影が助けてくれた・・・それだけはわかっている。
自分にそっくりだけどどこか何かが違う影は赤い瞳でこちらを見下ろした。
「お前が休んでいいって言ったのにさ。」
もっと言いたいことがあるような口調で文句をつぶやいた影は指を鳴らした。
僕の怪我は一瞬のうちに跡形もなく消えていた。
「有難うソルジェ」
僕は笑顔でお礼を述べた。
「弱すぎるぞレイザ。」
「たはは・・・。」
笑うしかないしその通りだ。
強くならないといけない。
影に頼ってばかりではいけないとどこかの歌手が言っていた。
「ごめんね。」
僕は陰に謝り、影は強くなれと念を押して影の世界へと消えた。
ここだけの話、実はどの影もすごく強いらしい。なぜかはわからないけど。
カミサマより強いのかもしれないなぁ。
そんなことを考えながらふと地面を見ると、さっきまでなかった影がまったく同じ姿で固まっていた。
続きます。