表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王  作者: 覧都


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

97/208

第九十七話 統一

「もう少し、お待ち下さい」


 僕は、真っ黒な服に身を包み、同じく、真っ黒なドレスを着ているフォリスさんに声をかけられた。

 今日は、魔王国が統一され、玉座の間に重臣が一同に集結している。

 扉の向こうで少し、ごそごそ人の動いている気配がする。

 そして、その音が消えた。


「準備はよろしいですか」


 僕は、ゆっくりうなずいた。

 扉の向こうには、大勢の人がいるはずなのに、その呼吸音すら聞こえないほど鎮まりかえっている。

 でも、そこから感じる、気配は重く僕の体にまとわりついている。


「大丈夫ですか?」


 フォリスさんが心配そうにのぞき込んで来た。

 僕は笑顔を作った。でも、その笑顔はきっと引きつった笑顔だったと思います。

 静かに扉が開いた。

 扉の隙間から見える、部屋の中には、何千人もの人が体を丸め平伏している。

 フォリスさんは、何もちゅうちょせず部屋に入っていきます。

 僕はすこし震えながらついていく。

 全員平伏していてくれて助かりました。


「一同の者、おもてをあげよ!!」


 僕が玉座に腰を落すと、クザンが低い声で声をかけた。

 クザンの声が部屋全体に響き、壁まで振動している。

 あまり大きな声には聞こえませんでしたが、クザンの重低音は力があるようです。


 ザッ


 部屋に一音だけ音が響いた。

 全員がそろって顔を上げた音だ。

 さっきまで僕は、足がガクガクするほど震えていましたが、顔を上げた重臣の顔が皆、引きつっていて、その顔を見ると緊張が解けました。


「皆さん、楽にして下さい」


 僕の言葉で皆、姿勢を崩した。


「最初に、西の辺境五領主の皆さん、無血開城ありがとうございます。魔人の血が一滴も流れなかった事に、心から感謝いたします。感謝の印に、シュザクとスザク、シュドウとシャドウを配下に与えます。皆さんの護衛として働かせて下さい」


「おっおおおおおーーーー!!!」


 五人の領主が、大喜びしています。

 モンスターをもらってこんなに喜んでもらえるとは、いい人達なのでしょう。

 良く見たら、他の皆はシュザクに綺麗なドレスを着せています。

 魔石モンスターの性別は無いはずなのに、全員女性扱いです。困ったものです。


 僕がドワーフの国にいる間に、西の辺境五領は、領主の帰順によりアスラ魔王国の一員になっていたのです。


「そして、皆さんここまでご苦労様でした。魔人国はここに統一されました」


「うおおおおおおおおおーーーーーーーー」


 ぐはーっ、鼓膜が破れそうなほどの大声が上がりました。


「いま、ここに魔人国の統一と、第六代の魔王になることを宣言いたします」


「おおおおおーーーー」


 拍手喝采が起こった。


「ふふふ、では、ここから先は無礼講です。皆さん楽しんで下さい。最高幹部の方は、別室に食事を用意しました。そちらにお願いします」


 即位の宣言も早々に、僕は最高幹部を別室に呼んだ。

 別室には百人分の食事を用意してある。

 席が埋まるとすぐに、僕は全員の顔をゆっくり見渡した。

 そして、重い口を開いた。

最後までお読み頂きありがとうございます。


「面白かった!」

「続きが気になる、読みたい!」

「頑張って!」


と思ったら


下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。

面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!


ブックマークもいただけると本当にうれしいです。

何卒よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ