第六十六話 魔王城攻略
街からの脱出は、まだ続いていますが、降伏兵の皆さんの協力もあり、大きなトラブルも無く進んでいます。
いよいよ町の中央に、暗く重苦しい雰囲気で、そびえ立つ巨大な魔王城攻略戦です。
城では、守備兵が弓をかまえ、こちらの様子をうかがっています。
高い城壁を見つめていると。
「アスラ様ーー!!」
フォリスさんとオウブさん、三大魔将軍さん、1万の兵士が移動してきました。
本陣を守っていた人達でしょうか。
僕はクザンの肩から降りました。
「皆さん、お疲れ様です」
「はっ」
全員が膝をつき臣下の礼を取ってくれます。
「たまには二人でダンジョンの時のように暴れましょう」
フォリスさんが良い笑顔で振り向きます。
「えっ」
僕は、驚きましたが、きっとフォリスさんの事だから暴れ足りないのでは、と気が付きました。
「では、参りましょうか」
フォリスさんが、立ち上がり、シュラさんとスザクを引き連れ、城門へ向います。
僕は、黙って付いていくことにしました。
門の前に大きな男が、長い剣をかまえて待ち構えています。後ろに百人近い兵士を従えています。
「お前達のようなガキが何をしに来たんだ。俺は二番目の王子ドワードだ。王子の中では最強だ。怪我をする前にお家に帰りな」
ニヤニヤ勝ち誇った表情で、話しかけて来ました。
「ぐあああーーー」
フォリスさんが、返事をすることも無く、素早く近づき足払いをして、倒れたドワード王子の髪をつかんでスザクの後ろに投げ飛ばしました。もちろん両足骨折です。
兵士達もあっという間に手足を折り、スザクの後ろに投げ飛ばします。
「ふーー、アスラバキ終了」
手の汚れを落とすように、パンパンと叩きます。
うーん、アスラバキと言わないようにしていたのに、フォリスさんまで言いやがりました。
門に近づくと、弓隊の攻撃が始まりました。
これは、スザクに受けてもらい、門の破壊をしてもらいました。
門が開くと、フォリスさんの姿が消えました。
「ぎゃあああああーーーー」
城から悲鳴が上がります。
遅れて、僕も城の中に入りました。
フォリスさんとは反対の側の敵兵の手足を折ります。
見える範囲の敵兵は行動不能になりました。
「とても懐かしいです。アスラ様とこうして狩りが出来るなんて」
えーーと、狩りではありませんよ。
でも、懐かしいのは懐かしいですね。
最初は、僕が敵を行動不能にして、フォリスさんとイルナがとどめを刺す役目でしたね。
フォリスさんがじっと、僕を見つめています。
あー、フォリスさんもイルナの事を思いだしていると、わかりました。
しばらくフォリスさんと目が合い時間が立つのを忘れました。
バン!!
反対側の門が勢いよく開きました。
敵の兵士が逃げているようです。
一際大きい人物の背中も見えます。
あれは、王子でしょうか。
敵兵が移動するのをしばらく見送り、城の中に入りました。
城の中は、すでに誰もいなくなっています。
ただ薄暗い空間が広がっています。
僕は真っ直ぐあの場所を目指します。
玉座の間に入ると、玉座の前に平伏している三人の姿があります。
一体誰でしょうか。
最後までお読み頂きありがとうございます。
「面白かった!」
「続きが気になる、読みたい!」
「頑張って!」
と思ったら
下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。
面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!
ブックマークもいただけると本当にうれしいです。
何卒よろしくお願いいたします。




