白い本5
むかーしむかしあるところに
おじいさんとおばあさんがおったそうな
おじいさんはやまへしばかりに
おばあさんはかわへせんたくにいかなかったそうな
おばあさんがかわへせんたくへいかなかったから、ももがながれてくることはなかったし
ももがながれてこなかったから
ももたろうはうまれませんでした
ももたろうが生まれなかったので
さんにんのおともはそれぞれ
たびにでました。
いぬはさんびきのこぶたのおおかみになり、こどもをさずかりました。しかし、さんびきのこぶたによってたいじされてしまいました。
さるはにしのくににたびだとうとして、わるいことをし、かみさまにおおきないわにふういんされてしまいました
きじはあかいかみのおんなのこがやきとりにしてたべてしまいました。
「ちょっとひどくなーい。りゅうたろうさん」
赤髪の少女がいった。
「ガッハッハッ!だめか」
「あなたほんとに絵本作家?センスないんだけど」
「辛辣だな」
「当たり前よ。長年の宿敵を前に、復讐のチャンスを取られたんだから」
「お前ら、なにをごちゃごちゃと喋ってんだ?ああ?」
彼らは魔女たちに囲まれていた。虎の魔女がほえるように言った。
「まさか先客がいるとはな。あの女も抜け目がない。」
「はやくぅ研究したいんだけど、マジで、はよ。あんたらつよすぎ、マジ草生えるんだけど」
蛇の魔女は額から血を流しながらけだるそうに言った。
「あぁ、ねむい…でもぉ、アンタらをぉやるのがさきぃ」
ひつじの魔女がうつらうつらしながら話しかける。
彼女の足元には血まみれのうさぎの魔女がたおれていた。
「12の魔女もあと半分だ!てめぇらの宝玉もいただこうか!」




