表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/57

ネズミの魔女③

「ねぇ、コウ。あれって」

どうやら桃も、気づいたようだ。


「あ、あなたのお、お名前は、タ、ロウさん、ですか?」

「あー?ちげぇよ。てか、なに?コスプレイヤーってやつ?」

「なになに?かわいいじゃーん」

公園で、1人の女の子を不良たちが取り囲んでいた。見るんじゃなかった。バイトの時間に遅れてしまう。

「ねぇねぇ、タロウ紹介してやるからさ、俺たちと遊ぼうぜ?」

「ほ、ほんとですか?!」

目を輝かせる少女の姿は、たしかに不思議な格好をしていた。中学いや、下手すると小学生ぐらいの身長だが、胸は大きい。ところどころ穴の空いた茶色のマント。ハロウィンでよく見かけるような三角帽子に、身長を超える木でできた杖。灰色の髪に透き通るような白い肌。

「ウンウン!タロウなんて、何十人でも紹介してやるさ…そのかわり紹介料として」

不良の1人が女の子を後ろから羽交い締めにする。

「な、な、な、なにするん、ですか!」

「おまえの身体に払ってもらおうかな?へへっ」

わきわきといやらしく手を動かして、舌なめずりしながら近づく不良を見て、俺はにこやかに言った。

「桃、帰ろうか!」

「バカタレ!助けるんでしょうが!」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ