戦争前(リアリス側)
初めてブックマークをいただきました!
ありがとうございます。
拙い文章ですが楽しんでいただけると嬉しいです。
ーーーーーーーー人族の国『リアリス』にて
「勇者よ。準備はできたか」
「はっ。いつでも出陣することが出来ます」
「よろしい。今回こそ戦に勝ち、この『リアリス』を発展させるのだ」
「はい。王様」
「では、行け」
「はっ!」
勇者が部屋から立ち去った後、王は1人玉座に座り夢を思い描く。
人族こそが一番である。だから、この世界は人族のものだ。王である俺のものだ。
まずは魔族を滅ぼし、獣族、妖精族をも倒す。
「ふっふっふっ」
この世界を我が物に……。
ーーーーーーーー同国 辺境の村
ショウが村を歩いていると村人の話し声が聞こえた。
「戦争が始まるらしいぞ」
「すぐ隣が魔族の国『ハーデス』だからな」
「もっと都市部の方に行って避難しようかな」
「勇者様がきっと守ってくれるさ!」
「でもな……」
じいちゃんたちはどうするのかな。帰って聞いてみよう。
「ねえ、じいちゃん。戦争が起きるの?」
「そうじゃ。魔族とのな」
「避難しないの?」
「ワシらはもう年じゃからな。逃げる力もあまりない」
「そうかぁ。……じゃあ、僕が守るよ。2人を。この村を」
「そうか。ありがとうな。じゃが、無理はしちゃいかんよ。ショウが生きてくれればそれでいいんじゃ」
「わかったよ」
一週間後。ついに、人族と魔族の戦争が始まった。
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